【NHK紅白歌合戦舞台裏】初めて紅組司会を務めた女優・吉高由里子(26)は、持ち前の奔放なおしゃべりに対し“禁止令”を出されていた。

「29日のリハーサルで吉高さんがNHKスタッフを引き連れて楽屋に引き揚げる際、いきなり『ポッケモ~ン!』と声を張り上げた。アニメキャラで最近はやっているのは『妖怪ウォッチ』。なぜ今さら『ポケモン』と口走ったか不明だけど、NHKスタッフはすかさず『記者さんが近くにいるので…』と余計なことはしゃべらないようクギを刺したそうです」(芸能プロ関係者)

 吉高の魅力は、予想外の発言を連発する天真らんまんなキャラ。それに歯止めをかけても、吉高の良さを殺すだけだ。そのうえ肝心の司会も評判は良くなかった。

「例年の紅組司会者の台本より、分量が少なかったと言われています。にもかかわらず、会場後方に掲出される電光掲示板のカンペを本番でも見まくっていた」(NHK関係者)

 前年の紅組司会・綾瀬はるか(29)はトークこそかみまくりだったが、笑って泣いてと、人間味あふれる飾らない司会は意外と好評だった。

 一方、吉高は主演を務めた朝の連続テレビ小説「花子とアン」のキャスト陣が“乱入”したコーナーで涙を見せたものの「それ以外はイマイチだった」(前出関係者)との見方が大勢を占めた。

 吉高自身も本番前日の30日、「悪い記事に書かれるので(そうならないように)頑張ります!」と話すなど、ソツのない司会を目指していた様子。しかし無難な司会ではその人間味も伝わらず、生放送ならではの視聴者をビックリさせるようなハプニングも起きない。

 ただ、大トリで本来の声量を発揮できなかった松田聖子(52)に「松田聖子さんでも緊張するんですね」と、聞きようによっては厳しい突っ込みと思えるコメントも。総合司会の有働由美子アナ(45)がフォローする一幕で“らしさ”も見せた。

 それでも「吉高らしく奔放に振る舞ってほしかった」と残念がる声が業界内で上がる司会ぶりだった。