ロック、ブルースの伝説的歌手ジョー・コッカーさんが22日(日本時間23日)、米コロラド州で肺がんのため死去した。70歳だった。
1944年、英国中部シェフィールドに生まれたコッカーさんは60年代、配管工として働きながらパブで音楽活動をスタートした。
68年にビートルズの「With a Little Help from My Friends」のゴスペル風カバーで脚光を浴び、翌69年の野外コンサート「ウッドストック・フェスティバル」(米ニューヨーク州)でも披露。情感あふれる歌唱は伝説的なパフォーマンスとして知られる。
また、70年に大人数のバックバンドを従え、フィルモア・イースト(米ニューヨーク・マンハッタン)でのライブを収録した「マッド・ドッグス&イングリッシュメン」は、ロックの名盤として今も高く評価されている。
一方で、70年代には長年の薬物中毒とアルコール依存で歌手生命の危機をささやかれた時期もあったが、妻の助けもあって復活。82年、ジェニファー・ウォーンズとデュエットした映画「愛と青春の旅だち」の主題歌「Up Where We Belong」が大ヒットし、83年にはグラミー賞を受賞するなど、不動の地位を築いた。
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