東京・新宿の歌舞伎町上空にUFOを呼び寄せた(本紙既報)写真家の武良信行氏(67)が21日、オカルト研究家の山口敏太郎氏による定期講座の一環で、東京・浅草の「Bell」でUFO召喚実験を行った。

 実験前には、UFO撮影のコツを学ぶため数人のファンも集まった。武良氏がUFOと出会ったのは4歳のころ。「おばさんの家に預けられて、さびしくて畑で泣いてたら赤い火の玉のようなものが近くにきた」と明かす。

 社会人になっても宇宙人の話をするため、職場の人々から「変なヤツだ」と見られ、精神科に連れていかれたこともあった。「クビにはならないけど、ずっと平社員。責任者のポストがこなかった。退職金も500万円」。人に理解されないことを貫くのは、つらい道だ。受講生も神妙な顔で聴いている。

 現在、UFO撮影は軌道に乗り始めたが、怖い思いもしているという。謎の人型飛行物体「フライング・ヒューマノイド」のせいだ。

「私の地元の名士の家の上空に現れた。軽トラックで移動して、降りると社交ダンスの練習をする優雅な人ですが、死にました」

 フライング・ヒューマノイドは、現れると不吉な出来事を引き起こすとして知られている。UFOを追っていると、そういうことも起こるのだ。そんな講義もついに核心に入った。「宇宙人にはきゃりーぱみゅぱみゅちゃんのファンがいる。演歌がお好きな方もいます」。きゃりーの曲や演歌を流すと、撮影成功の確率が上がるというのだ。

 武良氏は早速、建物の屋上に上がると、UFOとの交信を始めた。「耳鳴りがする。3機以上の小型宇宙船がウロウロしている」という。

 残念ながら、UFOを肉眼ではとらえられなかったが、講座スタッフが撮影した写真の中に黒い物体が写っていた。「これは小型探査型のUFO『リスクスキャナー』ですね」。

 講座は一応の成功を収めた。