レズビアンであることを明かしている90センチFカップタレントの一ノ瀬文香(34)と女優の杉森茜(28)が“結婚”することになり、21日、都内で会見を開いた。

 芸能界でも異例の同性婚が実現した。来年4月19日に都内で挙式する予定で、一ノ瀬は「楽しみでしょうがない。2人ともウエディングドレスを着ます。指輪はこれから」と声を弾ませた。

 瞬く間に交際に発展した。「一昨年の12月、バイセクシュアルのオーナーが営むバーへ、お互い(別々に)飲みに来たんです」と一ノ瀬。会計が同じタイミングで一緒に帰ることに。杉森は「バイバイした時、手が触れて、この人と仲良くなるかも」と直感した。

 アプローチしたのはやはり杉森。昨年2月1日、5度目の逢瀬で交際に発展した。

 杉森はその数日後、「結婚したい!」とプロポーズし、今夏には「結婚式をしたい」と熱望した。

 ゴールインへの思いが強かったのは杉森だが、この日の会見をリードしたのは年上の一ノ瀬だった。

 2人とも結婚について、自身の家族に微妙な反応を示されたそう。特に一ノ瀬は「(結婚自体は)別にいいんじゃないかって感じだったけど、“何のために(結婚を)世間に出す(公表する)のか”と言われた」。

 一ノ瀬はかねてセクシュアルマイノリティーに対する世間の偏見を疑問視。「政治家の方と話したことがあった。でも、(セクシュアルマイノリティーの存在が)見えないから、どうしていいか分からないと言われた」

 自身が身を置く芸能界は発信力が強い。「(日本は)同性愛者に理解がないし、法整備もされていない。なので(タレント活動している自分の同性婚の)可視化が一番と思った。他の人につなげられればと」

 ただ、日本では法的に同性婚は認められていない。「役場で公正証書を作ろうと思います。(通常の)夫婦が保障されることを書面にしておこうと。お金関係とか、決めごとを」

 一ノ瀬は今まで抱いていた性差別撤廃への思いをよどみなく、理路整然と話す。杉森が彼女にホレた理由も「論理的に組み立て、分かりやすく話すところ」だったそう。

 一ノ瀬は同棲生活について「洗濯はそれぞれ。掃除は分担。料理は気が向いた人がする」と説明。

 では、夜の営みはどうなのか――。一ノ瀬は「私が迫ります。指と舌で(苦笑い)。道具には頼らない」と豪語。杉森は「やめてぇ~!」と赤面した。

 子供については、杉森が養子縁組を希望している。将来の“我が子”へ、両親が同性であることをどう説明するかに、杉森は「ありのままで」とキッパリ。今年ヒットした映画「アナと雪の女王」よろしく、自然体で伝えるようだ。