再びオカルトブームが到来しつつある。1970年代のスプーン曲げブームや90年代のノストラダムスの大予言ブーム以来のことだ。雑誌がUFO、UMAなどのオカルトを扱う機会が増えてきた。テレビの地上波でも少しずつオカルトを取り上げ出し、NHKもBSでオカルト検証番組を放送している。何より「妖怪ウォッチ」が大ブームで、子供とその親も“オカルト”にずっぽしはまっている。そんな中、オカルト界の伝説、新鋭、精鋭たちがオカルト版“すべらない話”を大放談する番組が放送される。

 誰もが少年少女時代、こっくりさん、超能力、心霊写真、呪いのわら人形、UFO、UMAなどのオカルトに、ワクワクし、怖がりながらも興味を抱いたことがあるはずだ。そんなオカルト好きだった少年少女は大人になり、現実という壁にぶち当たり、非現実なことなど考える暇もなく、日々を過ごしている。
 しかし、たまに不思議現象に出くわすこともあるだろう。ラップ音を聞いたり、金縛りや幽体離脱を体験したり、スマホでUFOが撮れてしまったり。また、占いが当たったり、パワースポットに行ったらラッキーなことが起きたり。実はオカルトは身近にある。

 そんな中、一貫して地上波が踏み込まないオカルト現象の検証に挑戦し続けているのが「CSファミリー劇場」のカルトバラエティー番組「緊急検証!」シリーズだ。27日にシリーズ第10弾「緊急検証! 2015年度版 超新約黙示録~第2回紅白オカルト合戦~」(午後11時~)を放送する。昨年の1時間から90分に放送時間が拡大した。

「紅白オカルト合戦」とは、いったい何のことか。オカルト専門家、研究家、作家たちが、文字通り紅白に分かれて、2015年に起こるオカルトネタを披露し合うという仰天バトルだ。司会進行は逸見太郎、大槻ケンヂや辛酸なめ子氏らの審査員と、抽選で選ばれた60人の一般審査員たちが勝敗を判定する。

 白組の大将は本紙でおなじみ“オカルト界のマルチプレーヤー”で作家の山口敏太郎氏で、赤組の大将は“伝説のサイエンスエンターテイナー”飛鳥昭雄氏。以下、精鋭たちがとっておきのオカルトネタを披露し合う。

 昨年の第1回で、飛鳥氏は「ラジャ・サン~世界に1つだけの暗黒天体~」をプレゼンし、オカルトマニアを仰天させた。「ラジャ・サン」とは、ブラックホールのような暗黒天体。それが“種付け”のため、太陽系中を徘徊しているというのだ。

 飛鳥氏によると、恒星、惑星など全ての天体は生き物だ。ラジャ・サンが唯一のオスで、他の星は全部メス。太陽に種付けし、生まれたのが木星、土星、海王星、天王星。さらに木星に種付けし、水星、金星、地球と火星が生まれたのだという。かつて「古事記」「日本書紀」時代、ラジャ・サンは地球にも種付けしたという。飛鳥氏は「地球は今が陣痛状態」と断言したが、まだ何も起こっていない。

 今回の第2回で、飛鳥氏は続編となる「ラジャ・サン~第二章~」とプレゼン。地球が身ごもっている“胎児”について詳しく語った。その“胎児”の説明の中で、「アルザルの巨人」という驚愕の写真を公開した。推定体長十数メートルの巨人はいったいどのような存在で、何のためにいて、誰が撮影したのか? 飛鳥氏はプレゼン内でしっかりと断言している。他のプレゼンテーターたちもあぜん、ぼうぜん、そして説得力のある“すべらない”オカルトネタを連発。審査員たちは心ゆくまで紅白オカルト合戦を堪能した。

 さらに、同番組は大みそかの31日午後10時30分から再放送されるが、番組終了後に年末年越し特別版として「オカルトゆく年くる年」を放送。山口氏、飛鳥氏ら出演者とのオカルト年越しカウントダウン。豪華賞品が当たるキーワードクイズの発表もあるという。年末をオカルト一色で過ごすのもありだろう。

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19日から「緊急検証!」シリーズ6作品も放送

本紙でもおなじみ矢追氏(右)とユリ氏は久々の再会にこの笑顔(左は逸見)
本紙でもおなじみ矢追氏(右)とユリ氏は久々の再会にこの笑顔(左は逸見)

「緊急検証!」シリーズとは、「いかがわしくも面白い!」とオカルト界だけでなく、各方面から絶賛のCSファミリー劇場が放つ渾身の新世紀カルトバラエティー番組。オカルトの真偽を追求して信奉者と否定論者の対決をあおることなく、明るく楽しくオカルトを単純に楽しむというスタンスを貫いている。

 10月に放送された第9弾「緊急検証!矢追純一は実在した!?~会いに行ける矢追純一~」では、何とあのユリ・ゲラー氏を招聘し、矢追氏とユリ氏が旧交を温めた。

 本紙はユリ氏のインタビューに成功。同氏は「テレパシーで『署名しろ!』とロシア高官に念を送り、核廃棄のサインをさせた」「1996年のサッカー欧州選手権では『イングランド代表を助けてくれ!』と頼まれ、PKのボールを動かしたことがある」などびっくりエピソードの数々を明かしてくれた。

 ユリ氏が日本滞在中に本紙が記事を掲載。その記事を大変気に入ったユリ氏は、何と自分の記事にサインするというサービス精神を発揮してくれた。なお、ファミリー劇場では「2014年オカルト総決算SP!」として19日から27日にかけて、「第2回紅白オカルト合戦」だけでなく、過去の「緊急検証!」シリーズからディレクターズカット版含む6作品で放送。

「緊急検証!宇宙人地球侵略史~振り返ればヤツ(宇宙人)がいた~」、「緊急検証!未確認生物の飼い方~前略・ご主人様ぼく(UMA)はここにいるよ~」、「緊急検証!最真・終末予言~絶対に当たってはいけない地球滅亡の日~」、「緊急検証!2014年度版 超新約黙示録~第1回紅白オカルト合戦~」、「緊急来日!ユリ・ゲラーVS矢追純一 超常記者会見」、「緊急検証!矢追純一は実在した!?~会いに行ける矢追純一~」と、タイトルだけでワクワクしてしまう。

 地上波テレビが踏み込まない、踏み込めない領域に果敢に挑戦している。本紙は「緊急検証!」シリーズの収録現場や記者会見を取材し続けているが、撮影中に心霊写真が撮れてしまったり、会見の現場で本紙カメラマンがUFOを撮影してしまったり、何かとハプニングが多い番組だ。