女優の樹木希林(71)が11日、都内で行われた主演映画「あん」(来年6月公開)の製作発表会見に出席した。

 昭和の名優・高倉健さん(83)、菅原文太さん(81)と先月死去する中、今年1月にがんの治療終了を公表した樹木が“遺作”に言及した。

 河瀬直美監督(45)とともに登場し、劇中の白いかっぽうぎ着姿でどっかりイスに座る。「こんなに早く製作発表して。私でさえ忘れちゃう。6か月先の公開だから」と切り出した。

 さらに樹木は「(河瀬監督は周囲から)『たぶん樹木さんの遺作として売りたいんじゃないか』と言われた」と暴露し、「でも、そう思われても仕方ない。ヘバる時はヘバっている」と意味深に話した。「遺作になることを望まれている。次の(スケジュールの)ことは言い出せないし、もちろん決めてもいない。本当にそう(遺作)なるかもしれない」

 持ち前の自由奔放なトークを展開したが、顔色は良く、足取りもしっかりしている。「薬を一切飲まないんです。風邪の時も。私の場合、それが元気のもと」と健在ぶりをアピールし、「“死ぬ死ぬ”って詐欺みたい」と笑い飛ばした。

 健さん、文太さんの逝去に関するコメントを求められたが、「せっかくの大スター(の死去)に水を差さないよう夫に、とめおかれています」。

 ミュージシャンで夫の内田裕也(75)から口外しないようクギを刺されたことを明かし、笑わせた。

 過去にハンセン病を患っていた老女(樹木)がどら焼き屋で働く感涙の作品。