映画「マエストロ!」の完成披露試写会が2日、都内で行われた。主演の松坂桃李(26)はバイオリンの名器「ストラディヴァリウス」を弾いた。

 クラシックがテーマの映画の中で、松坂はバイオリニストの役を演じている。

 これまでバイオリンに縁もゆかりもなかったという松坂は「作品に入る1年前から練習させていただいた。最初はバイオリンを弾く難しさがまったく分からなかった。だが練習を進めるごとに、(難しくて)口数が少なくなって、地獄のような日々を過ごしていました」と振り返った。

 ある程度のレベルまでバイオリンをマスターした松坂の前に用意されたのが、泣く子も黙るストラディヴァリウスだ。

 約11億円の価値がある代物で、弓だけでも2000万円という。それを手に取り、試し弾きした。少々耳をつんざくような異音が鳴り、ストラディヴァリウスの良さをまったく引き出せなかったのはご愛嬌だろう。

 それでも松坂は「軽いです。紙並みです。ちょっと震えました。バイオリンから出る振動がものすごく体に伝わる」と感激しきり。

 その後、プロのバイオリニストが来てストラディヴァリウスを奏でると「良かった、(プロが)来てくださって。音の繊細さみたいなのがある」とホッとした様子で漏らした。

 会見には西田敏行(67)、miwa(24)が出席。映画は来年1月31日公開予定。