松方弘樹 菅原文太さん「高級クラブ秘話」で追悼

2014年12月01日 20時05分

 俳優・菅原文太さん(享年81)の訃報が伝わった1日、親交が深かった俳優の松方弘樹(72)が東京・港区の個人事務所で取材に対応し、故人をしのんだ。

 松方は菅原さんと「文ちゃん」「ヒロキ」と呼ぶ間柄。ヒットしたシリーズ映画「仁義なき戦い」での共演が知られる。

「(この日)午前中に“亡くなったようだ”と友人から連絡があった」そうで、あまりの衝撃に「ウソだろ…」と言葉を失ったという。

 松方は先月26日、愛川欽也(80)とちょうど菅原さんの話をしていたそうで「虫の知らせみたい」と肩を落とした。

 最後の連絡は意外にも約3年前と遠ざかる。「(当時)オファーがいくつか来ているけど、風の便りで断っていると聞いた」ため、電話口で「もったいない。出てよ」と復帰を促した。それでも菅原さんは「いいよ」とやんわり断ったという。「もう一度、見たかった」と惜しんだ。

 生前は飲み歩いた仲だった。「一緒に食事したりお酒を飲んだりっていうのが(自身の芸能界の交流で)ベスト3くらいに多い」

 高級クラブでの秘話を苦笑い交じりに振り返る。「初めは涼しげに飲んでいて、ホステスなんかもみんな『文太さ~ん』って」とクールな姿にホステスもメロメロだったそう。ところが、酒が進むと「崩れていって、女の子も引いていく。『俺はなんでモテないんだよ』と。(飲み)始めのあのスタイルでいけばいいけど、(酒に)飲まれるからね」

「午前中は酒が残ったりしていて、(撮影は)ワンカットくらいしか回らない。午後から(撮影が)回っていった」と翌日の撮影を気にせず豪快に酒を飲んでいたようだ。

 形見は、菅原さんが任侠映画で実際に使用していたサングラス。「俺は不良の役やらないから」と手渡しされたそうで、その数は10個ほど。ただ、形が古かったり、菅原さんは小顔でサングラスが小さめだったりして、松方が今、「実際に使えるのは2つくらい」。

 菅原さんは2012年に役者業を引退。

「年齢とともにセリフが出なかったり、NGが多くなるのはしょうがないみたい。文太さんはキャストやスタッフに(NGで)迷惑をかけるのはイヤだと引退したのでは」とおもんぱかる。

 先月10日に亡くなった高倉健さん(享年83)に続き、名優がまた逝った。松方は健さんを「憧れ」と語ったのに対し、菅原さんには「憧れというよりは、(役者として前を行く)逃げ足が速くて追いつかない。がんばれる原動力」だった。

「なんでこう(死去が)続くのかな…」。目を潤ませ、「早いよ…」と天を見上げた。

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