「JU あのひと of the Year 2014」(19日、都内)に出席したテレビプロデューサーのテリー伊藤氏(64)が、高倉健さん(享年83)について思い出を語った。

 テリー氏は「僕らの青春。大好きだったから寂しい。一時期、健さんがCMに出て映画に出てらっしゃらない時期があって、僕が新聞のコラムに『映画に出てくださいませんか』と書いたら、それを見たとご本人から手紙が来た。ありがとう、頑張りますという内容で突然だったから驚いた。それから代官山の洋服店などで、4回くらい偶然に会った」と故人との思い出を吐露。

 続けて「ホテルの書店で車の本を読んでらっしゃるところに出くわし、車談議をしたこともある。健さんはポルシェやベンツに乗ってらっしゃったんじゃないかな。その時は新車の話をして『車、お好きですね』と言ったら笑ってらした」と、健さんの車好き秘話を明かした。

「最後にお会いしたのはエレベーターの中だったかな。手にシミ(「南極物語」の時の凍傷の痕)があるんだけど、すごく格好良くて。あと、80歳を超えて革ジャン作ってらっしゃることを聞いて、格好いいと驚いた。僕など足元にも及ばないが、目標にしたい人で、もう二度と現れない存在だろうね」。テリー氏はそうしみじみと語った。