肥留間正明氏「高倉健はお金払わないと見られない最後の映画人」

2014年11月19日 10時54分

肥留間正明氏

【高倉健さん追悼・肥留間正明氏】高倉健は日本人の中の最後の映画人。「南極物語」と同様のドラマ、「南極大陸」はテレビで木村拓哉もやったが、高倉健は金を払わないと見られない人。木村拓哉はタダで見せている。差はないのかもしれないが、重みはまったく違う。“ケン”という名前の俳優はたとえば緒形拳、渡辺謙などがいるが“けんさん”と呼んだときに、誰かといえば高倉健さん。日本の歴史の中で、ナンバーワンの俳優じゃないですか。

 俳優というのはカリスマじゃなくてはいけない。私生活をさらしてはいけない。高倉健は仕事が終わると、いつも外国に行っていました。インテリで英語なんてペラペラなんですよ。(映画全盛期に)若い俳優、千葉真一や北大路欣也らの面倒を全部見ていた。だからみんな悪いこと言えない。悪い部分がないわけじゃない。人をぶん殴ったりすることもあった。だけどそういうことを言わせないくらい、きちっと面倒を見ていた。高倉健はヒーローなんです。時代を背負った人。明日から喪に服します。(芸能評論家)