石川敏男氏「健さんの気遣いに引き込まれた」

2014年11月19日 10時53分

石川敏男氏

【高倉健さん追悼・石川敏男氏】初めて高倉健さんと会ったのは、江利チエミさんとの離婚(1971年)の時です。スタジオで撮影していた健さんを直撃取材に行きました。「ちょっと待って」という健さんがスタジオから出て来て、話を聞いたところ「そんな話はできねえな」。そのひと言を言うためにわざわざ出てきてくれた。すごい人だなと思いました。

 健さんと倍賞千恵子さんの熱愛騒動時も取材しました。健さん本人には否定されましたが、健さんがロケに行く前の日に倍賞さんのマンションに行くという情報があったので、ずっと張り込みをしていました。

 外から部屋を見ると、倍賞さんは料理を作っており、部屋には高倉さんのポスターが張ってある。しばらくするとマンションの管理人がエレベーターのボタンをずっと押して誰かを待っている。これは間違いないと思ったところ、本当に来ちゃった。それで慌てて飛び出したら、そのタイミングが早すぎて健さんは車で戻って行っちゃった。 それで「健さんは行ってないよ」となった。恋かは分からないけど、そんな話があったのは確か。

 健さんが亡くなった11月10日には森繁久彌さん(2009年)、森光子さんが亡くなった(12年)。2人が(天国で)映画を作るのに、健さんが必要で呼んだんだと思っています。

 健さんは気遣いの人であり、みんなあの魅力に引き込まれる。ビートたけしさんも言っていたけど映画「駅/STATION」のロケを取材に行ったとき、自分の出番がないときでもずっと待って、コーヒーを振る舞ったりしている。後にも先にもこんなスターに出会うことはないでしょう。(芸能リポーター)