板東英二 涙浮かべ健さんと共演「あ・うん」撮影秘話明かす

2014年11月18日 19時53分

涙を浮かべ健さんについて語った板東

 1989年公開の映画「あ・うん」で高倉健さんと共演したタレント・板東英二(74)が18日、都内で会見を開いた。

 板東は健さんについて「寡黙でも何でもない。何時間でもしゃべります。プライベートのことでもね。江利チエミさんとの話とか東映から脱走した話とか」と明かした。

 健さんは映画の撮影中、出番がなくても現場に立ち続けたのは有名な話。「嫌みですよ。朝から晩までただただ立ってる。やりにくくてね。『もう帰ってください』とお願いしたことがあるけど、『勉強させていただいてます』って」

 健さんは「あ・うん」では“門倉”という役名だったが、板東がセリフを間違え「おい、高倉!」と言ってしまったことがあるとか。「そしたらスッと立ち上がって『門倉です。呼び捨てにされたのは久々です』。NGでしたけど、こういう時には素晴らしい反応をしてくれる」
 この映画で板東は多くの助演男優賞を受賞したが、これにも健さんの“アシスト”があった。原作の舞台は仙台だが、映画では高松という設定に変更された。これは徳島出身の板東のために、健さんが提案したという。

「仙台では方言が難しい。高松にしたら、彼は普通にしゃべればいいわけだから、と言ってくれたらしいです。僕は普通にしゃべって、それを『うまい』と思ってもらえた」

 健さんの病気のことは知らなかったそうで、「ホントにひきょうな人です。自分のことだけ考えて、最期を全うするなんてアカン。みんな、まだまだいい映画を待ってるのに…。もう一度、あのゴツイ手を触りたいですね」と涙を浮かべた。