アイドルが“ナチス服”韓国の不思議な差別意識

2014年11月19日 11時00分

 韓国の4人組女性アイドルグループ「PRITZ」が、ナチスを連想させる衣装を着ていると欧米を中心に世界中から批判を浴びている。問題となったのは、今年5月にデビューしたPRITZが今月上旬に釜山競馬公園でライブを行った際、黒のゴスロリ風ドレス、左腕に腕章をつけて登場したこと。腕章には赤地に白円、中にX形の黒十字が描かれていた。韓国ではこれまで日本の旭日旗を「ハーケンクロイツ(かぎ十字)と同じ」と批判してきたが、実は韓国内ではかぎ十字マークは多く見られるという。

 PRITZのライブの様子がインターネットのSNSや動画投稿サイトを通して広まると、欧米からは腕章の紋章がナチスの親衛隊などがつけた「かぎ十字」を思わせるとして大ブーイングが巻き起こっている。

 さらにウォールストリート・ジャーナル電子版が13日付の記事で「韓国のガールズグループがナチのようなロゴをつけて批判を浴びている」と報じ、このニュースは一気に拡散。欧米はもとより、地元の韓国からも「恥ずかしくて声も出ない」など非難の声が上がった。

 所属事務所は紋章について「速度制限の交通標識に着目した」とナチスとの関連はないと釈明。同事務所のホームページは、騒動以来サーバーはダウンしたままだ。

 一方、日本のアイドルファンからは「PRITZ」のゴスロリ風の衣装やグループのロゴがそっくりなことから、世界的な人気のアイドルメタルユニット「BABYMETAL」のパクリ疑惑も指摘されている。パクリと言われないよう工夫したことで、ミスが起こってしまったのだろうか。

 かぎ十字といえば、韓国が日本の旭日旗を批判する際、引き合いに出す。2011年1月のサッカー・アジア杯の日韓戦で、ゴールを決めた奇誠庸(キ・ソンヨン)が、日本人に対する侮蔑行為(猿のようなしぐさ)をし、国際問題に展開しかけた。

 そのとき奇は「日本の応援スタンドで旭日旗が振られているのを見てカッとなってやった」と言い訳。試合時、旭日旗が振られたという事実はなかったが、韓国国内では大騒ぎになった。

 その後はスポーツ大会で日韓戦が行われるたびに「旭日旗はアジアのハーケンクロイツだ。ドイツでは、かぎ十字の旗は法律で禁じられている。それと同じように旭日旗を見てアジアの人の心がどれだけ傷つくか考えてみろ」などと言い、旭日旗排撃キャンペーンを世界に向けて発信している。

 韓国事情に詳しい文筆人の但馬オサム氏は「旭日旗狩りが始まり、その運動の途中で、世界的に広めるため考え出されたのが『旭日旗=アジアのかぎ十字』論だったのです。日本憎ければ旗まで憎いの、いちゃもん以外の何物でもありません」。

 そもそも、韓国は過去にかぎ十字で大ひんしゅくを買ったことがある。

「2002年の日韓W杯では、韓国のサポーターがスタンドにドイツ選手の顔写真にかぎ十字を重ねたパネルを掲げたり『ヒトラーの息子は去れ』などとハングルで書かれた横断幕を持ち込んだり、やりたい放題。あれをみてドイツの選手やヨーロッパのサッカーファンはどう思ったでしょう」と但馬氏。

 かぎ十字には敏感なはずの韓国なのに、どうなっているのか。

「実はソウルには、そのかぎ十字を看板にしたカフェバーがあって、海外から大ひんしゅくを買ったこともあります。ヒトラーという名のバーがあったり、旭日旗を看板にした日本式居酒屋さえありました」(但馬氏)

 自分たちは差別を武器に他国を攻撃するが、実は差別意識に鈍感というか、差別を楽しむのが韓国なのだろうか。