テレビ朝日の営業局に勤務する男性局員が、先月末に交際相手の女性に暴行を働き、傷害容疑で警視庁北沢署に逮捕されていたことが6日、本紙の取材で明らかになった。

 別れ話のもつれで、局員が女性の頭部などを殴り全治10日間のけがを負わせたという。逮捕後、局員は送検されたが、先週末に釈放された。

「結局は男女の痴話喧嘩の延長という判断」とは捜査関係者。

 テレビ朝日広報部は本紙取材に「先月、当社社員が交際相手への暴行容疑で逮捕され、既に釈放されました。社員が逮捕されたことは、誠に遺憾です」とコメント。

 この局員を知る人物は「モテるというか、女グセが悪いことで有名。今回の話を聞いて『あぁ、やっぱりな』っていうイメージ」と話す。

 釈放されたため、重い懲戒処分は下らないと見られるが、問題なのはテレ朝がこのニュースをひた隠しにしようとしたことだ。

「彼がしばらく会社に来ないため、不審に思った同僚が上司に聞いたところ、『心の病で休むことになった』と説明されたそうだ。局内でもかん口令が敷かれていて、逮捕の事実を知らない人は多いはずですよ」とテレ朝関係者。

 いかなる理由があってもDVは決して許されることではない。

「普段、ガンガン事件を取材しているのに、自社のことになると及び腰になるのは良くない。報道局も逮捕の事実は知っていたが、釈放されたこともあり、完全スルーするよう“上”から指示があったそうだ」(別の同局関係者)

 今クールのテレ朝はおなじみ「相棒」シリーズと米倉涼子主演の連ドラ「ドクターX~外科医・大門未知子~」が絶好調。局員の不祥事でその勢いに水を差したくない気持ちも分かるが…。