五輪メダリスト高橋大輔(28)の引退、米国、カナダで行われたグランプリ(GP)シリーズで日本男子が2連勝など、今年もフィギュアスケートが“熱い”。そんな中、芸能界とテレビ界で“泣きキャラ”として大ブレークしているのが元五輪代表の織田信成(27)。フィギュア界からの転身組では他の追随を許さないほど引っ張りだこで、完全な勝ち組。なのに、最近は仕事のオファーを断っているという。その意外すぎるワケとは…。

 今季GPシリーズ初戦のスケートアメリカで町田樹(24=関大)、翌週のスケートカナダでは無良崇人(23=HIROTA)と、日本人選手が2大会連続で優勝し、男子フィギュア界は活況を呈している。

 かつて四大陸選手権を制したフィギュアスケーターOBの織田も、今年のソチ五輪から大フィーバー中だ。

 きっかけはテレビ東京のソチ五輪番組だった。金メダルの羽生結弦(19=ANA)ら、大活躍した日本人選手を前にした織田が「いや~もうちょっと、ちょっと泣きそうになってぇ~」と選手よりも前に大泣きしてしまったのだ。以来、その豊か過ぎる感受性と意外なトーク力の高さで、バラエティー番組を中心にテレビ局から引っ張りだことなっているのだ。

 ある局のディレクターは「織田の泣き顔はいまや『数字が上がる!』と言われているキラーコンテンツ。だから、制作サイドとしては、出演したからには、是が非でも泣いてもらいたいんです。当然、いまでは織田を過剰にあおって涙を流させるのが“お約束”になりつつあり、カメラマンも常に織田の涙を狙っています」。

 ただ、制作サイドはオッケーでも、織田側には困った事情があるというのだ。

「4歳の息子のことなんですよ。あまりに毎回泣いている織田の姿を見て『パパがいじめられている』と勘違いしてしまったそうなんです。そんな息子を心配した奥さんから、とうとう『あんまり泣かないで』とお願いされたそうです」(制作会社関係者)

 もちろん、織田の涙はうれしさや感動からくるもので、いじめられているからというワケではない。だが、どんな理由であろうと父親の泣き顔を見れば、まだ小さな息子が不安になってしまうのも当然だ。妻から事実を聞かされた織田は教育上よくないと判断し一大決心。“泣きキャラ”卒業を誓ったという。

「最近になって事務所関係者が各局に、『これからは織田を泣かせないでください』とお願いして回っている。オファーの段階で事務所が、泣きの演出が入ると判断したものは受けず、仕事を選び始めたそうです」(同関係者)

 キャラ変更で、息子の「泣き虫パパ」のイメージ払拭を狙っているようだが、果たして泣かない織田にニーズはあるのか?