〝美意識高い系男子〟が年々、増加している。主に女性をターゲットにした美容用品も、最近では男性が購入することが増えているという。

 鍛え上げたマッチョな肉体に全身からあふれる生命力と多少の荒々しさ――昭和ではこれが〝男らしさ〟の定義だったが、平成、そして令和となって理想の男性像も大きく変化した。

「オジサンたちには信じられないかもしれないですが、メークする若い男性の数は急増しています。ジムでムキムキを目指して体を鍛えるよりも、美容に気を使う若い男の子は増えているんですよ」(美容関係者)

 最新の美容器具の一つが、顔や頭部、頸部などに微弱電流を流して刺激を与え、フェイスラインや髪の毛に美容効果をもたらすというブラシだ。

「多くの著名な芸能人が使っていると公言していて、ゴールデンタイムのテレビ番組で特集が組まれるほど人気が沸騰しています」(前同)

 女性のみならず男性で興味を持っている人も多かったが、20万円近くする比較的高価格帯の製品が多く、なかなか手を出しづらい部分もあった。ところが今年4月、モデルの西内ひろがイメージキャラクターを務める「miroku brush」という、値段がグッと下がって6万円代の商品が登場し、一気に若い男性層にも広がりそうだ。同社の関係者によると、購入者の2~3割程度が男性とのこと。美容器具としては高い比率となっている。

 男性女性関係なく、みんなが美を追求する時代に突入したということだろう。