テレビ史に残る新記録が出る!? 高い視聴率なら、テレビが娯楽の王様だったその昔、いくらでもある。だが、昨秋放送されたTBS系連続ドラマ「夫のカノジョ」は、真逆の歴史的低視聴率!を記録した。なんと平均3・87%。主演した川口春奈(19)は気の毒に、以来「低視聴率女優」というレッテルを貼られ、強烈なトラウマとなってしまった。だが、テレビ業界では今まさに「そのゴールデンタイムワースト記録が更新されるのでは?」と噂されている――。(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)

 昨年10~12月に放送された「夫のカノジョ」(木曜午後9時)は全8話で打ち切られた。11月21日放送の第5話では、テレビ東京を除くプライムタイム(午後7~11時)の民放連続ドラマで今世紀最低となる視聴率3・0%を記録した。

 ショックを受けた川口は、同時期に行われた映画の舞台あいさつで涙ぐんだり、ブログで「視聴率、視聴率、今はすべてが数字で判断される時代なのかな? 悲しいな…」と告白。視聴率に対するトラウマが生じる結果となってしまった。

 そんな川口にとっては朗報?ともいえる状況が訪れた。現在放送中のTBSドラマがすでに“危険水域”を突破しているという。

 シャレにならないのは、川口と同じ“木9枠”だ。

 西島秀俊(43)主演の連続ドラマ「MOZU Season2~幻の翼」。同ドラマはWOWOWとTBSの共同制作で、西島のほか、香川照之(48)、真木よう子(32)ら豪華俳優陣を投入。シーズン1は今年4~6月に放送され、ドラマ関係者いわく「映画並みの制作費がかけられている。西島さんも『オレの代表作になる』と気合が入っていた」という。

 シーズン1は全10話の平均視聴率が11・01%と及第点だったが、シーズン2は苦戦を強いられている。16日の初回放送が視聴率8・4%、続く23日の第2話は5・6%にまで落ち込んだ。

 原因には、裏番組に毎回20%超の高視聴率を続けている米倉涼子(39)主演の「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)があるのは明白だ。さすがに相手が悪かったのだが、TBS関係者は「問題なのはこれからですよ…」と頭を抱える。「MOZU」の後番組も“危険視”されているからだ。

 11月20日に吹石一恵(32)主演でスタートする「ママとパパが生きる理由。」がその番組。「MOZU Season2」が、WOWOWで6~7月に先行放送されたことも視聴率に影響しているとみられ、このため変則的に「ママと――」が始まることになった。

「ただでさえ、鬼門の“木9枠”。しかも、中途半端な時期にバトンタッチされるわけですからね。当初は誰も出たがらなくて、キャスティングが二転三転し、大モメしたそうです」(テレビ関係者)

 バトンを渡す「MOZU」が好視聴率なら救いもあったが、前述の数字ではそれも絶望的な状況。そんななか、オファーを受諾した吹石は称賛に値するともいえるが、ヒットするとはとても思えない。

 こうした悪循環から、テレビ業界関係者の間ではこんな“悪ノリ”も出ている。

 某芸能プロのマネジャーは「みんなで誰が記録を更新するか賭けていますね。川口の王座防衛か? 西島が『MOZU』の段階でそれを抜くか? それとも吹石か? 1番人気はぶっちぎり吹石です」と話しているのだ。

 吹石にはぜひワースト本命評価を覆してもらいたいものだ。