歌手・美川憲一(68)が15日、東京・港区の草月ホールで、毎年秋恒例のコンサート「ドラマチックシャンソン 2014」の前日リハーサルを公開した。

 芸能界のご意見番としても知られる美川節が炸裂した。

 覚醒剤事件で有罪判決を受け、病院で治療中とみられるASKA(56)に対し「クスリを抜くにはアリかなと思うけど」と切り出し、こう主張した。「私は意志だと思う。『絶つ!』という精神で動かないと」

 美川は1977、84年に大麻取締法違反で逮捕されたことがある。薬物から更生した“先輩”として、自身が立ち直った経緯に触れた。

「その時、母のことを思った。絶対に立ち上がってみせると。恥さらしでも、指さされても、現実として受け止めて」

 肉親の存在が大きかったようで「(ASKAも)待っていてくれる人がいると思う。落ちたらはい上がるしかない」と話した。

 昨年の“不倫騒動”から今月中に復帰するとささやかれているタレントの矢口真里(31)については、「もういいんじゃない」と“時効”とみる。「謝るところは謝って、復帰したほうがいい。もう少しのことじゃ(世間も)驚かないのでは」と苦笑いした。

 前所属事務所から約2億円を求める損害賠償を求め起こされている自身の裁判には「進展はしている。でもモタモタしている。長い目で見るっきゃない」と歯切れが悪い。「納得できない部分がある」と首を振り、和解には「そういう気持ちにはなれない」と引くつもりはないようだ。

 16日の本番では、好評のシングル「生きる」などを歌唱する予定。