歌手で俳優の清水健太郎(62)が12日、都内で記者会見を行い、覚醒剤取締法違反などの罪で懲役3年、執行猶予4年の有罪が確定した歌手・ASKA(56=飛鳥涼、本名・宮崎重明)についても言及した。

 清水とASKAは同じ福岡県出身。過去に一度会っており「さわやかな青年」との印象を持ったという。

 現在ASKAは千葉県内の病院に入院しているとみられるが、清水に言わせれば病院での治療は意味がない。

「病院で何を教えてくれるんですか。人の気持ちは、やめろやめろと言われれば助長される。逆に大事な人の目の前でやってみろと言われれば引きます。僕から言わせれば一時の快楽。何回もした自分が言うんだから間違いない」

 薬物関連容疑では6度、少年院を含めれば10度逮捕されていると語る清水だけに、まさに経験者は語るだ。

 清水がASKA復活のカギと語ったのがファンの存在だ。

「全国のスナックを一軒一軒、悪い言葉で言えばドサ回りをする中、懲役4度のこんな僕でもファンの方は許してくれた。ASKA君に言いたいのは、一番大事なものは何か早く気づいてほしい。それは信じてついて来てくれるファン、そして家族。ファンも彼を待っている。だから自分はASKA頑張れよ、早く復活してくれよと言いたい。それは覚醒剤を使った人間、誰しもが思っている」

 また同じ歌手として「執行猶予期間を待たず、あれだけの方ですからいい曲を書いてもらい、切磋琢磨して日本の歌謡界をよくしたい」と一刻も早い芸能界復帰を願った。

 一方、ASKAの愛人で覚醒剤取締法違反(使用)の罪で公判中の栩内(とちない)香澄美被告(37)については「タレントではないので、コメントは差し控えさせていただきたい。ただ副流煙を吸っても尿から(覚醒剤反応)は出ない」と無罪を主張する同被告に疑問を呈する。

 会見では自身も経験し、逮捕された危険ドラッグについても「警察が禁止した結果、一番強いアッパー気味のやつと、一番効いて脳障害で死んでしまうダウナー系のものだけが残った」と警鐘を鳴らした清水。来年には危険ハーブを使う若者を描いた映画で、監督と脚本を務めることも明かした。

 さらに「テレビ局の方、薬物関連のコメンテーターは僕にお願いします。知らない連中がああだ、こうだというのは腹立たしい。やったことない人間がとやかく言ったってしょうがない」と逆オファー。薬物の御意見番就任を提案した。