女優・北乃きい(23)、俳優・伊勢谷友介(38)らが11日、東京・新宿区の新宿ピカデリーで行われた、日韓合作映画「ザ・テノール 真実の物語」の初日舞台あいさつに出席した。

 がんで声を失った韓国人天才オペラ歌手ベー・チェチョル氏と、彼の声を愛した日本人音楽プロデューサーとの絆を描いた、実話から生まれた物語。周囲のサポートと自身の努力で声を取り戻したチェチョル氏本人とキム・サンマン監督も韓国から駆けつけ、初日を迎えた喜びを語った。

 ひざ上20センチほどの真っ赤なミニドレスに黒のハイヒールというセクシーな装いで登場した北乃は、ベー氏が「アメイジング・グレイス」を迫力ある歌声で披露すると、思わず涙ぐむシーンも…。

「歌の後半で監督が涙しているシーンを見たらグッときました。愛と希望と絆が詰まった心に残る作品なので、心に響いたら伝えてください」とPRした。

 一方、伊勢谷は「日韓関係が難しい時期だが、人と人をつなぐこのような作品に出られたことは、一人の人間としても役者冥利に尽きる」と感慨深げだった。