TVのハンター番組にはヤラセも…これがスズメバチ駆除の最強テク

2014年10月12日 09時00分

怖いスズメバチをプロはあっさり退治する

 9日午前11時20分ごろ、兵庫県たつの市揖西(いっさい)町の山道で、ハチに刺された男性がいると119番があった。たつの署によると、刺されたのは同市揖西町、無職の白谷好弘さん(79)で、頭など十数か所を刺され、搬送先の病院で死亡した。

 白谷さんは植物を採るため山を訪れていた。近くの衛生処理場職員が、スズメバチとみられるハチに群がられた状態でうずくまっている白谷さんを見つけた。

 スズメバチは山の中だけではなく、民家にも巣を作る。この時期、巣の大きさは最大となる。自分で撤去しようとせず、業者に任せるのが一番安心だ。業者はスズメバチをどう退治するのか。

 東日本の総合害虫駆除「トゥルーテック」代表取締役の河野広氏(43)は「スズメバチ退治の必殺技は、姿を現す前に倒すこと。スズメバチの巣は出入り口が1つだけ。防護服を着て10センチまで接近。スプレーで薬剤を穴からかける。中に薬が充満して全滅」と語る。

 スプレーは両手に1本ずつ持って、周りで飛ぶハチをもう1本のスプレーで撃墜しながら作業を進める。「巣を制圧しても、出かけていたハチが戻ってくる。この『戻りバチ』は粘着テープで捕まえる」(同)

 巣のあった場所にハチを貼り付けたテープを設置。戻りバチは仲間に近づいてくるので、こいつもベッタリと捕獲されるという寸法だ。

 ちなみに、テレビで見かける「スズメバチの恐怖! 駆除の現場に密着」のような番組は「やらせ」が多いという。

「ハチが巣の中からわんさか出てきて飛ぶシーンは迫力があって絵になるのだろうが、プロはハチが出る前に殺す。テレビ用の演出だ」と河野氏。
 駆除に素人が手を出すと痛い目に遭うのがオチだ。「遠距離でも届く殺虫スプレーを使ったが、巣の中からハチがワンワン出てきて、近所の人が刺された」

 この時期がハチに最も注意すべきとき。河野氏は「働きバチは越冬できない。餌もなくなって、腹が減って気が立っている。10~11月にかけてが一番凶暴になっている。少しでも巣に振動を与えると攻撃してくる」と指摘した。