早稲田大学が7日、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(31)の博士号を取り消す方針を示したことを受けて、小保方氏は同日、代理人を務める三木秀夫弁護士を通じてコメントを発表した。

 大阪市内で取材に応じた三木弁護士は「早稲田大学関係者のみなさまにご迷惑をお掛けして大変、申し訳なく思っております。この度の(早大の鎌田薫)総長のご判断に従わせていただきます」と小保方氏のコメントを発表した。

 昨日中に三木弁護士に早大側から連絡があり、小保方氏に伝えたといい、小保方氏は粛々と決定を受け止めていたという。また、博士号の取り消しについては審査過程に重大な欠陥があったことから1年程度の猶予期間を設け、論文が再提出され博士論文としてふさわしいものに訂正されれば学位を維持するとしたため、再提出する意向も示した。

 再提出の時期については「(STAP細胞の)再現実験の真っ最中ですので、すぐに(論文に)着手はできないであろうと私は思っていますが、体調も踏まえながら時機を見て」と話すにとどまった。

“コピペ論文”として騒動となったが「著作権の問題であるとか、もろもろの不備を指導を受けて直していく。実験をやり直せということではないので。やった実験を適正に論文にキチッと落とし込む作業をして再度出します」(三木弁護士)と論文の修正について語っていた。

 再現実験の進捗状況については「詳しくは申し上げられないが、理研に出勤をして実験に専念していると理解していただいて結構だと思います」と多くを語らなかった。

 小保方氏は恩師で副センター長だった笹井芳樹氏の自殺以降、ショックを受けた状態が続いていたが、今も「絶不調に近い状態で再現実験を行っている」という。