大阪府などが企画し、大阪城を中心に1日から始まった「大坂の陣400年天下一祭」に関連して、なんばグランド花月で同日、舞台「大坂の陣新喜劇〜『君臣豊楽』淀殿の見た夢〜」が初日を迎えた。

 今年、新たに新喜劇座長に就任したすっちー(42)が主役の淀殿を、池乃めだか(71)が徳川家康を演じる。昨年、NMB48を卒業した新喜劇研究生の福本愛菜(21)も千姫役で出演。笑いアリ、感動アリの舞台になっており、本格的な殺陣も披露した。

 着物を着ての真剣な演技に、すっちーはセリフを飛ばしてしまったようで「(豊臣)秀頼のところを(真田)幸村って言ってパッて(飛んで)いった」と苦笑いだ。

 一方、めだかは「改めて吉本というところがスゴイと思った」としみじみ。舞台のデキを褒めるのかと思いきや「僕は稽古なし」と暴露した。熱心に稽古に励んだと話していた川畑泰史(47)から「黙っていればいいのに」と突っ込まれると「どうせバレるやろ。それで幕が上がって下りてしまう吉本に改めてスゴイと思った」と、めだかはベテランらしく豪快な一面を見せていた。

 最後は川畑も「大坂の陣の徳川家康の役が1回も稽古してないのは、そら吉本もスゴイですよ」と同意していた。

 劇中ではすっちーの福本イジリも絶好調。千姫を“イビる”シーンでは「奈良のヤンキーが。原付乗り回して、ガソリンをパクって捕まったんでしょ」と暴露したが、終演後に「ガソリンは盗んでない。途中からは僕の想像です」と一部訂正した。しかし「原付は乗り回してたの」と振ると福本は「乗り回してたのは合ってます」と肯定して、笑いを誘っていた。

 また、この日が新喜劇入りして、ちょうど7年目という節目の日だったすっちーは「運命のようなことを感じる。めだか師匠のような大師匠と一緒に仕事させてもらってる。ちっさいけど大きく見える。僕もそう見られたい」と、身長149センチのめだかを尊敬している理由を語った。

 さらに舞台上では、公称158センチの身長が実際は156・5センチで、1・5センチのサバ読みをしていることを明らかにしており、「身長ちっちゃくて悩んでいる男の子は新喜劇に来てほしい。ナンボでも光るモノにできる」と“成長”した新座長として呼びかけた。

 同舞台は12日まで、なんばグランド花月で上演される。