歌手の松山千春(58)が18日、都内ホテルで開かれた新党大地の鈴木宗男代表(66)を「叱咤激励する会」で、盟友ならではのマル秘エピソードを披露した。

 2人は北海道足寄町出身で、高校の先輩後輩にあたる。宗男氏が衆院選挙で初当選以降、後に有罪が確定するあっせん収賄事件などで大バッシングを受けても、一途に応援を続けてきた。

「宗男さんと肉体関係はありません。亡くなった姉が高校生のとき、野球部に“アホの坂田”が外野を守っていると聞いて知った」とまずは“笑撃”ネタで場内を沸かせた松山は、宗男氏の“男気”にも触れた。

 自民党時代、北海道の選挙区の多くが厳しい情勢の中、他の自民候補者はそれぞれの地盤を譲らない。「そんな中、宗男さんは『私はどこから出ても戦います。党の決定に従います』ですから。自民党は宗男さんに足を向けて寝れませんよ」

 さらに、宗男氏が公務の合間を縫って松山の父親の見舞いに駆けつけた際の秘話をこう明かした。

「父はボケてまして『鈴木君、君もそろそろ政治家になりなさい』と言うんです。当然ながら、その時も(議員)バッジを付けていた宗男さんに向かってですよ。すると宗男さんは『お父さん、本当にありがとう。必ず国会議員になりますから』と言った。どんな人間にも気を使える政治家が鈴木宗男なんです」

 政局にも言及し、安倍晋三首相(59)が年末までに判断する消費税率10%への引き上げに伴い、解散もありうるとした。

「歌手として全国を回っているが、アベノミクスで恩恵を受けているのは大企業とマネーゲームをやっているヤツらだけ。いま安倍さんが解散と言った場合、国民は自民党以外どこに入れますか。そんな中でも宗男さんを信じて、もう一度バッジをつけさせて大臣をやらせてあげたい」

 有罪判決により公民権停止中の宗男氏だが、激励の言葉に「初当選したとき松山さんから『声なき声を聴くのが政治家。ふらちなことをやったら選挙で落としますよ』と言われたことは今も忘れていません」と涙を流した。