事実上の“クビ扱い”――。落書き事件の黒幕とされる女優・江角マキコ(47)が火曜レギュラーを務める生放送の情報バラエティー「バイキング」(フジテレビ系)の台本から、名前を“消滅”させられてしまった。9日に発表したブログの謝罪文でも、その内容をあろうことか番組スタッフに相談し、ひんしゅくを買う始末。もはや「腫れ物扱い」で、完全に四面楚歌だ。

 江角が約1年半前、当時のマネジャーに指図し、元プロ野球選手でタレント・長嶋一茂(48)邸に「バカ息子」などと落書きさせたとされるこの騒動。見えないところで、大きな影響が出ていた。

 小籔千豊(41)、友近(41)、すみれ(24)らとともに火曜レギュラーを務めている「バイキング」で“クビ扱い”されているのだ。テレビ関係者が明かす。

「事件が先月28日に報じられて以降、『バイキング』火曜メンバーが全員そろってお台場のスタジオに出演したのは9日放送分が初めて。そこで劇的な変化があったんです。『バイキング』では、出演陣が放送中に何を話すか台本が用意されているのですが、9日放送分の台本では、江角さんの箇所がほぼ全削除で、名前すらほとんど見当たらなかった。要は“もうしゃべるな!”“話を振らない”ということ。江角さんは毎回、ひな壇の前列中央に座っていて目立つポジション。それでトークができないとなると、ツラいはず」

 トークで出番がないのでは居る意味がない。確かにこれでは生殺しで、出ていないも同然だ。それだけではない。他の火曜メンバーが、火の粉をかぶったという。

「火曜レギュラー陣では江角さん、小籔さん、友近さんの3人でトークの9割を占めます。アドリブが絶対ダメとはいわないが、基本は台本通りしゃべっていく番組構成なので、9日放送分では江角さんのトークは激減。小籔さんが、必死にその穴を埋めていた。表向きの理由は“生放送で江角さんが事件について失言しないように配慮した”だけど、実は“降板させない代わりに仲間外れ”“放置プレー”です」(制作会社スタッフ)

 そんな状況だから、火曜レギュラー陣との間にも、微妙なすきま風が吹いているという。

「江角さんは先週に京都ロケに行ったすみれさんに『うらやましい~』と声をかけていたけど、全員と距離感があった。そもそも火曜メンバーに謝罪の言葉もなかったしね」(前出テレビ関係者)

 番組スタッフも内心、迷惑しているといわざるを得ない。

 江角は「バイキング」に出演した9日夜、初めて謝罪の意向を記したブログを更新。その発表前に謝罪文の内容をあろうことか「バイキング」スタッフに相談していたという。

「『こんな感じでどうかな?』とスタッフに聞いていたんですが、そんなのは自分の事務所社長に聞け!って話。スタッフも内心迷惑そうでした。江角さんは事務所社長と信頼関係を築けていないのではと思ってしまう。普通、謝罪文は本人と事務所、場合によっては弁護士も交えて決めるもの。番組スタッフに意見を求めるなんて…」とフジ関係者。

 フジの亀山千広社長(58)は12日、都内で行われた定例会見で「江角さんに番組からご辞退いただくということは全くありません」と降板を否定している。だが“辞めさせないけれど、しゃべるな”では、江角もさぞつらいだろう。結局、次週以降の「バイキング」でも江角のトークは「9日と同じようにほぼなくなる見込み。本人がどこまでアドリブで切り込めるか」(同)といった状態。もはや“クビ扱い”だ。

 江角の事務所社長は“謝罪行脚”に追われた。

「いつも白や黒のオシャレなTシャツを着る社長が、9日は珍しく上下スーツ姿。番組上層部に『お騒がせしました』とペコペコ頭を下げていましたね」(前出関係者)

 江角は自身の小学生の子供の“ママ友”間でも孤立していたと一部で報じられたが、仕事現場でも“孤立”状態。皮肉としか言いようがない。