5人組アイドルグループ「ベイビーレイズ」が10日、東京・江東区の東京スポーツ新聞社を訪れ、日本武道館でのライブをかけた署名活動をPRした。

 NHK朝の連続ドラマ「あまちゃん」の挿入歌「暦の上ではディセンバー」で知名度を上げた同グループは、2周年ライブ(19、20日)までに、1万人の署名を達成できれば12月18日に日本武道館でライブが行えるが、できなければグループは解散となる。

「残り1週間で達成できるかどうかギリギリ。追い込みの時期だから乗り込みたい」(大矢梨華子)と必死の形相の5人は時にアイドルスマイルで籠絡。時に東スポ社員の腕をつかみ、半ば強制的に署名させる強攻策で数を伸ばしている。

 デビュー時にはAKB48の武道館ライブでティッシュ配りを行ったり、その後も他のアイドルのライブに“乱入”しファンを奪ったりするなど、もともと捨て身が売りのアイドル。渋谷など人の多い街頭で署名を行えばすぐに1万人くらいは集まりそうだが、ある事件が暗い影を落としている。

「ベネッセコーポレーションの情報流出事件もあり、個人情報の取り扱いに細心の注意を払っているんです。署名は個人情報ですし、保護の観点からも納得してくれる人の分しか預かれない。だからライブやイベント参加者かファンクラブに登録した人からしか署名をもらえないんです」(事務所関係者)

 現在、署名数は8513人とあとわずかだが「署名は1人1回しかできない」(傳谷英里香)ため、予断を許さないという。

「今年はいろんなアイドルさんが武道館をやったと思うんですけど、他のアイドルの誰も挑戦してないことを武道館でやってみたい」(高見奈央)と夢は膨らむ。

 逆に目標が達成できず解散となってしまえばベネッセへ怒りの“乱入”をするかもしれない。