元ジャニーズタレントの赤西仁(30)が、去る7日に行われた音楽フェスティバル「上海西岸音楽節」にゲスト出演し、中国のファンを大熱狂させたと報じられた。これまで、ジャニーズを辞めたタレントはその後、芸能界で活躍することが難しいといわれていたが、赤西の活動手法が一つのモデルケースになるかもしれない。

 上海では空港で数百人を超える大勢のファンが待ちうけ、滞在先のホテルにまで“追っかけファン”が続出、警備員との間でトラブルまで発生したという。さらにライブも大成功させたと報じられた。

「ジャニーズを辞めたとき、今後の戦略の一つがアジア圏での活動。そのため、中国版のツイッターと呼ばれるウェイボでもアカウントを作成したんです。すると一気にフォロアーを獲得した。ジャニーズを辞めても関係なく大人気ですね」とあるテレビ局関係者。

 これまで田原俊彦や光GENJIなど、ジャニーズを辞めていったタレントがその後、スターの座を維持していくのは、かなりの難題だった。
「テレビなどのメディア側がジャニーズに気を使って、起用を控えるというケースが多い。露出が減れば自然とファンも減るというもの」(前出の関係者)

 それがこれまでの芸能界の流れで、赤西にも同じことが言えた。今回の上海での大フィーバーも、日本の既存メディアは全く報じることはなかった。

「辞めたタレントのいいことは絶対に報じないですよ。仮に離婚するようなことがあれば、我先にと報じるでしょうが(笑い)」と同関係者。

 こんな昔ながらの日本の芸能界の流れを、赤西が大きく変えてしまう可能性もある。

「日本でやっていけなくても、実力さえあれば、世界を勝負の場にできる可能性が出てきたことは確か。今回の赤西もそうですが、ファンはネットを通じて、ドラマや音楽などを見聞きしていますからね」とはある芸能プロ関係者。

 それを象徴するのが、元NEWSで現在、「ONE OK ROCK」のボーカル・森内貴寛(26=森進一・森昌子元夫婦の長男)だ。「日本ではそれほどの人気でもないかもしれませんが、彼らの音楽映像をユーチューブで見て、『面白い』と見初めた欧米のコーディネーターが彼らにコンサートをやらないか、と声をかけて、世界で成功している。ネットから始まって、世界で成功している良い例。ジャニーズを辞めてこれだけ短期間で成功できるなんて、昔ならありえなかった」と同関係者。

 日本に見切りをつけて世界へ飛ぶ。ネットで世界がつながる今の時代ならではだが、これがジャニーズを辞めたタレントが成功する唯一の道かもしれない。