歌手のさだまさし(62)が9日、タワーレコード渋谷店で10日に発売されるオリジナルアルバム「第二楽章」を記念したトークイベントを行った。

 トークイベントでは、アルバムに収録された新曲「君は歌うことが出来る」のミュージックビデオを全解禁。総勢133組のアーティストが参加していることに「本当にありがたい」と感謝した。

 さらに、“ロック”なテイストに仕上がっているアルバムにちなんで、自身の“ロック”な借金話もネタにする。28歳の時、ドキュメンタリー映画「長江」の製作費などで総計28億円、金利まで入れると35億円近い負債を一人で背負うことになったという。

 さだは「28億円を借金したことがロック。返したことも借りたのは俺だから。絶望的な金額だから。今、(CMで)やってる過払い金だっけ? 俺、1回相談してみようかな(笑い)。俺、払い過ぎじゃねえかな、と。『3億払い過ぎですね』と、ならねえかなと思うけどね。でも、ほんと返せたのはファンのおかげだね」と、軽妙なトークでファンを楽しませた。

 また、さだは囲み取材で報道陣からバンド「チューリップ」のギタリスト・安部俊幸さんが7月7日、脳出血のため、移住先のインドで亡くなっていたことを知らされ、「え〜! そう。今、初めて知りました。残念です。まだまだ(これから)だよね。もったいないな〜」と信じられないといった表情を浮かべた。そして「同じ場所で何度も仕事をして、一緒に育ってきて。戦友と一緒ですから。ほんと残念ですね」と無念さをにじませた。