光文社は8日、写真週刊誌「フラッシュ」最新号(9日発売予定)の発売中止を発表した。中止の理由については、様々な臆測が流れている。

 同社は「一部の記事に不備があったので、発売を中止することにした。読者や関係者の皆様にご迷惑をおかけし、深くお詫びします」とした。最新号は書店に配本されたものもすべて回収するという。

 不備が何を指すのか、一切明らかにされていないが、同社広報室は「外部からのご指摘があったわけではない。弊社内部で精査した結果」とコメント。自主的に中止を決めたというのだ。

 記念すべき「1300号記念デラックス号」となるはずだったが、発売中止。来週発売号が1300号となる見込みだ。

 同誌関係者らは騒動について一様に口をつぐむが、あるライターは「『載せてはいけないものを載せた』ということだけ、編集部から連絡があった」と重たい口を開いた。心配そうに「私たちにミスはないから、原稿料などは支払われると思うけど…」とも語る。

 マスコミ業界内部では様々な説が流れているが、本命と見られているのは、本紙でも報じた“セレブヌード流出問題”だ。米オスカー女優のジェニファー・ローレンス(24)らのヌード写真が流出した騒動のことだが、女優らの弁護士は、ヌードを掲載したメディアを訴える考えを表明している。

 発売すれば莫大な額の訴訟を起こされるリスクがあるため、やむなく回避したのが真相ではないかというわけだ。

 流出ヌードについて問い合わせたが、広報室は「発売されているものであれば、不備についてコメントしますが、世の中に出ないものなので、コメントを差し控える」とした。日本雑誌協会公表の同誌(税込み420円)の部数は約21万4000部で「損害は試算できていない」(広報室)という。発売中止は同社の痛手となりそうだ。