先月29日に旅先の静岡県で心筋梗塞のため亡くなった大相撲元小結でタレントの龍虎(りゅうこ=享年73、本名・鈴木忠清)さんの葬儀が5日、東京・中目黒の正覚寺で営まれ、約250人が最後の別れに訪れた。

 芸能界からは松平健(60)、芳村真理(79)、フリーアナの生島ヒロシ(63)らが参列した。

「料理天国」(TBS系)で共演して以来、家族ぐるみの付き合いだった生島は「あっぱれ! 73歳はやや早い死ではあったけれど、家族全員に看取られて大往生。男として家族に介護で迷惑をかけず逝ったのは、龍虎さんにふさわしい人生のどん帳の下ろし方だったのでは」と涙ながらに語った。

 葬儀委員長を務めた元横綱北の富士勝昭氏(72)が「私は部屋を持って2人の横綱を持つことができたが、俺以上に喜んでくれたな。しょっちゅう部屋に来ては、若いもんに修業時代の話をしてくれたな。俺も間もなくそちらに逝くと思うが、それまで待っていてくれ。俺にはやり残したことがあるんだ。日本人の横綱が出るのを見届けてからそっちに逝きたいな」と声を震わせた。

 出棺時にはエルガー作曲の行進曲「威風堂々」がかかる中、別れを惜しむ「龍虎ー!」の大合唱に見送られて午後0時35分、出棺。ひつぎを載せた車は桐ヶ谷斎場へと向かった。