いまだ徹底抗戦の構えは崩さず――。土屋アンナ(30)とドロ沼裁判中の甲斐智陽監督(63)が28日、都内で開かれた自身の誕生日パーティーで、新作舞台の製作発表を行った。昨年、演出した舞台「誓い~奇跡のシンガー」で主演を務める予定だった土屋が稽古に参加せず舞台中止に追い込まれたとして、3026万円の損害賠償を求める裁判は、和解勧告にもかかわらず膠着状態だ。そのため、本来はおめでたい席のはずが、やっぱりアンナ批判のオンパレードとなった。

 甲斐監督は「(今年3月3日の)第3回口頭弁論以降も非公開で5~6回、代理人を通じて話し合っている。僕は損害賠償額を1~2割くらい引いてあげてもいいけど、向こうが和解に応じる気配は全くない。次(9月8日)の話し合いで決裂したら公開の場で徹底的にやりますよ!」と息巻く。

 パーティー会場は土屋が出演予定だった舞台の製作発表会見と同じレストラン。歌い手でもある甲斐監督はバンドを率い、自ら作詞作曲した「ANNA」という歌を熱唱。これが「オマエはスター気取ってるけど…」などきな臭い歌詞で、「どうにか売ろうと思ったけど、弁護士に『裁判がもう一つ増えるからやめて』と止められた」。

 肝心の新作舞台は「息吹の瞬間~愛のうた~」(10月1~5日、ザムザ阿佐谷)。幼子を亡くした夫婦の再生を描く。ただ、ここでも甲斐監督の口は止まらない。

「心の優しい人じゃないと分からない舞台だよ。(土屋は)見たって分からない。あの人は共演者やスタッフに迷惑をかけるから役者をしちゃダメな人。二度と仕事をすることはないし、口もききたくないよ」と思い出したくもない様子だった。

 また、会場には甲斐監督の映画「ガッツ伝説 愛しのピット・ブル」(2006年)に主演したガッツ石松(65)も応援に駆けつけ「ある日、どっかで見た人がテレビでインタビュー受けている。刑事裁判はやっちゃだめ。でも民事裁判は人との意見の違いだからどんどんやるべき」とよく分からない持論を展開し激励。このバトル、一体どんな決着になるのやら。