【訃報】「嗚呼!! 花の応援団」曽根中生監督死去

2014年08月26日 17時19分

「嗚呼!! 花の応援団」や多くの日活ロマンポルノ作品で知られる映画監督、曽根中生さんが26日、肺炎のため大分県臼杵市の病院で亡くなった。76歳。

 

 1962年に日活に入社した曽根さんは、鈴木清順監督の「殺しの烙印」の脚本を務め注目を集める。その後、日活がロマンポルノ路線に転じたため、曽根さんの監督デビュー作もロマンポルノ作品「色暦女浮世絵師」(1971年)だった。

 

 多くのロマンポルノ作品で監督を務める一方で、「嗚呼!! 花の応援団」(76年)、「不連続殺人事件」(77年)、「博多っ子純情」(78年)など一般作品も手掛け、高い評価を得た。

 

 しかし、88年に「フライング飛翔」を発表後、映画界からこつぜんと姿を消してしまう。

 

 そんな曽根さんが突如姿を現し、世間を驚かせたのは2011年の「第36回湯布院映画祭」。ゲストとして招かれ、トークショーを行ったのだが、この間、大分県で窒素酸化物を低減させる「エマルジョン燃料装置」なるものの開発に尽力していたという。

 

 また、翌12年には84年に製作し、お蔵入りとなっていた幻のロマンポルノ映画「白昼の女狩り」が上映され、その際、曽根さんは本紙の取材に応じ、姿を消した理由について説明。一部では暴力団絡みのトラブルも噂されたが「それはない」と一蹴した。

 

 実際は、「フライング飛翔」が興行的にはまずまずだったが、あちこちから内容を批判され「つまらない映画を作ってしまったという後悔と、前々から“もう映画で表現したいことがなくなった”という気持ちが重なったのが、映画から足を洗った理由」と話した。

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