歌手・庄野真代(59)が24日、神奈川・横浜赤レンガ倉庫で行われた「ラジオ日本 横浜防災フェア2014」で、スペシャルライブを行った。

 庄野は、1978年に「飛んでイスタンブール」をリリースし、同年のNHK紅白歌合戦に初出場したことで知られる。

 この日は厳しい残暑の中、実施された野外ライブ。「直接、紫外線を浴びている。かなりリスクが大きいです」と還暦目前、デビューして38年のベテランにはこたえたようだ。それでも「飛んで――」「モンテカルロで乾杯」など7曲を熱唱した。

 NPO法人「国境なき楽団」では代表理事を務め、ボランティアにも熱心。2011年の東日本大震災では支援活動に取り組んだ。

「3月11日の5日後くらいに『おたく、トラックありましたよね』って連絡があって。普段、楽器をいっぱい積む『つばさ号』というトラックがあるんですが、それで1か月間、物資を運びました」と当時を振り返る。

 続けて「私が被災地に入ったのは5月の終わりごろだったんですが、(被災者の)お話を聞くことしかできない。『みんな(地震や津波で)なくしちゃったけど、これから作っていこう』って言われて。私が勇気づけられた」と回想した。