ASKAが供述した“芸能界の薬物事情”

2014年08月23日 07時10分

入手ルートを供述し、おびえるASKA

 覚醒剤取締法違反罪などで起訴された歌手ASKA被告(56=飛鳥涼、本名・宮崎重明)の事件が、大きく動いた。合成麻薬MDMAを売ったとして21日までに、現役暴力団幹部の男らが逮捕された。ASKAの供述をきっかけに逮捕に至ったのだが、当の本人は“報復”を恐れて、異常なほどおびえているという。実はASKAが供述したのは麻薬入手ルートだけではないと言われており、28日の初公判を前に芸能界の隠された薬物事情が表沙汰になる可能性も出てきた。

 前代未聞の事態だ! 過去の薬物事件で逮捕された容疑者や被告は、入手ルートについて「外国人から買った」「クラブで知らない男から手に入れた」などと、ごまかしとしか思えない供述をするパターンが多い。とりわけ有名人はその傾向が強いようだ。

「供述がきっかけで売人が逮捕されたりしたら、後で報復される可能性があるからね。あまりペラペラ“うたう”人はいないんじゃないかな」と裏社会関係者。
 だが、ASKAは全く違った。保釈時の7月5日付でも報じたように、逮捕の約1週間後に容疑を認めると、入手ルートなども詳細に明かした。それを端緒に今回、麻薬取締法違反(営利目的譲渡)の疑いで警視庁組織犯罪対策5課に逮捕されたのが、指定暴力団住吉会系幹部安成貴彦(47)と、無職柳生雅由(64)の両容疑者だ。

 逮捕容疑は3月24日、目黒区のASKAの自宅ガレージで、合成麻薬MDMAの錠剤100錠を、50万円で譲り渡した疑い。自宅から約90錠が押収され、残り十数錠はASKAが使用したとみられる。

 2人とも「身に覚えがない」などと容疑を否認しているという。「ASKAと安成容疑者は面識はないものの、柳生容疑者が薬物を安成容疑者から仕入れていたことは知っていた。柳生容疑者とASKAは約20年前に知り合った。柳生容疑者はかつて風俗店経営をしていたとの情報がある」とは捜査関係者。

 組対5課によると柳生容疑者は、20年来の付き合いになるASKAの依頼を受けて安成容疑者から薬物を入手していた。ASKAは「1年以上前から複数回、MDMAを購入し、覚醒剤も買っていた」と供述している。

 ASKAも“余計なこと”をしゃべってしまったという自覚があったのだろう。先月保釈された時は、異常なまでにビクビクしていたという。

「かなりビビっているみたいだ。まさに洗いざらい話してしまったのだから、それも当然だろう」(芸能関係者)

 確かに、保釈されてからのASKAの動きには尋常ならざるところがあった。湾岸署から保釈された時に、ひと言すら話すことを拒否。同署を出ると、タクシー会社を駆使したり、商業施設の駐車場に逃げ込んで当初の車から降りるなどして、マスコミの追跡を必死でかわした。

 結局、千葉県内の病院に入院したとみられるが、その病棟は鉄格子や監視カメラが付く厳重警備。施設利用者の更生のためとされるが、前出の芸能関係者はこう明かす。「実際は外からの襲撃に備えるためではないか、とも言われる。ASKAはホッとしているようだ。外からの接触は絶対にないからね。だから結構、元気と聞いている」

 来週28日には東京地裁でいよいよ初公判を迎える。“安全”な環境にいる模様のASKAだが、事件はますます拡大化の一途をたどりそうだ。

「今回逮捕された両容疑者は何も話さないだろう。このルートをたどると、かつて薬物犯罪で複数回捕まった女性有名人につながる。つまり、このルートで薬物を調達していた有名人は他にもいて、みんな戦々恐々としているようですよ」(裏社会の事情に詳しい関係者)。ASKAは取り調べの過程で、入手ルートだけではなく、使用していた芸能人の名前も話しているともみられる。

「芸能人だけでなく、その周辺の業界関係者のドラッグ歴まで知っていると言われるASKAですから。全てを供述しているとすれば、またそれをきっかけに逮捕などとなれば、芸能界に激震が走りますよ」(音楽関係者)

 初公判を待つまでもなく、ASKAの供述によって、あちこちで“爆弾”が火を噴きそうだ。