お笑いコンビ「アンタッチャブル」の柴田英嗣(39)が17日、都内で行われた「スカパー! カープ女子応援ナイト」にゲスト出演。収録前の囲み取材では自ら、過去の女性スキャンダルをネタに笑いを誘うなど、芸人らしい懐の深さを見せた。最近はテレビ局関係者の間でも再評価する声が多く、需要が急増中だが、皮肉にも「柴田の勢いが逆に、根強い『コンビ復活』待望論に歯止めをかけるのではないか」という。一体どういうことか?


 柴田は最近社会現象となっている「カープ女子」60人を前に、野球評論家の金本知憲氏(46)、タレントの風見しんご(51)と「広島―巨人」戦の副音声収録に臨んだ。


 収録前囲み取材では、広島出身の風見が「僕らの時代では、女子が球場に応援に来ることが想像できなかった」と言えば「僕らの時代から少しずつ増えてきました」と金本氏が返す。風見が「金本さんがいたからですかね?」と聞くと、金本氏は「いや前田(智徳)がいたからです」と笑わせた。


 一方、柴田は「野球もそこまで詳しくない。なんで僕が呼ばれたかわからない」と戸惑うも、ここからが腕の見せどころ。「たくさんのカープ女子に囲まれる僕(の画が撮影したいから)ですかね」と過去の“女性スキャンダル問題”を自らネタにしたのだ。実はこの取材前にスカパー関係者らが「プライベートの話はNGでお願いします。(あった場合は)終了もある」となぜか通達。周囲は過剰に気を使っていたが、自虐ネタで切り返すあたりは、いかにも芸人らしい。


 芸能界休養中に相方の「ザキヤマ」こと山崎弘也(38)が大ブレーク。復帰後は“コンビ格差”ともやゆされたが、前出関係者は「復帰してからは柴田の実力が見直されている」と指摘する。

「とにかく空気を読むのがずばぬけてますからね。相方の山崎が究極の“KY”だったから、逆にその能力が発達したのかもしれない。司会者がいる番組で“陰の司会役”として話を盛り上げる。あとは動物に関する爆笑エピソードもあります。最近、オファーが増えてますよ」(同)


 かつて柴田は本紙インタビューに「コンビ復活は山崎に追いついてから」とも明かしていた。このままいけば、復活も近そうだが、某民放局プロデューサーは「いま、山崎の人気が安定モードに入っている中で、柴田の勢いが目立つようになってきた。どうせなら、山崎を抜くしかないが、そうなったらコンビを復活させる必要性はなくなるだろう」と指摘。


 もともと休養は所属事務所の先代社長(故玉川善治氏)が決めたことだったが…。


「柴田のスキャンダルが発覚した際、先代は『おれに考えがあるから、とりあえず休業しろ!』と申し付けたが、決着をつける前に亡くなってしまった。それで復帰が予定より遅れてしまったんですよ」(芸能関係者)


 紆余曲折を経た柴田だが“完全復活”は近そうだ。