世界最大規模の同人誌即売会「コミックマーケット86」(3日間開催)が15日、東京ビッグサイトで開幕。コスプレブースでは“艦これ”コスの多さが目立った。
コミケは自主制作した同人誌の頒布のほか、コスプレを楽しむコスプレイヤーの姿も多く、今年は数千人規模が参加している。
それぞれ好きなアニメ、ゲームのキャラクターに扮しているが、今年特徴的だったのが人気オンラインゲーム「艦隊これくしょん」(以下艦これ)に扮した女性の多さだ。アニメ「ラブライブ!」も目立ったが、数からいえば圧勝だった。
艦これは長門、金剛など日本軍の戦艦を美少女化した「艦娘」を集め、編成し敵と戦闘を行うゲーム。登録者は200万人を突破している。
登場する「艦娘」はフィギュアやグッズも人気だが、メディアミックスはまだ漫画のみでこの人気。2015年1月からはテレビアニメが放送され、さらにファンを獲得しそうだ。
一方で戦時中の日本軍の戦艦を扱ったことで、韓国の新聞では「右傾化する日本の象徴」と書かれたことがあった。
「右傾化」の意識はあるか、艦これのコスプレをした女性に話を聞いてみると「キャラがかわいいからコスプレしているだけ」と、当たり前といえば当たり前の答えが返ってきた。
キャラのかわいさは世界共通のようで、会場では艦これのキャラ「島風」に扮する外国人女性の姿も見られた。
ゲーム自体についても人気要因はあくまで美少女キャラの存在だ。二次元美少女に対し熱狂する日本をいぶかしむのならば別だが、ゲーム人気から右傾化まで憂慮する隣国の方こそ逆に心配だ。