11日朝に放送された日本テレビ系情報番組「スッキリ!!」で、“LINE暴言”の責任が問われている山本景・大阪府議会議員(34=大阪維新の会)を「キモい」と論評し、山本氏に逆批判された同番組出演者のテリー伊藤氏(64)が15日、番組内で山本氏の批判への見解を示した。

 司会者のタレント加藤浩次(45)に14日の山本会見に対する感想を尋ねられたテリー氏は「あんまり答えると、また山本議員に怒られそうな気がするんだよね」と切り出した。続けて「答えたくないし、同じ土俵に上がっても、実りがない感じがちょっとしますね」。真正面から論争するつもりはなさそうだが、自身の姿勢は明確にした。

「彼も議員という公職だし、僕もこうやってテレビでしゃべらせてもらっている、同じような立場だと思う。とやかく言われようが、何を言われようが、覚悟のもとでしゃべっている。公職にある人は、それぐらいの覚悟をもっていてもいいんじゃないか」

 山本氏は「キモい」発言が、公共の電波を使って人格否定をしたとして放送倫理・番組向上機構(BPO)に申し立てを行った。同氏が指摘した「人格否定」については、こう反論。

「全人格うんぬんでなく、LINEで中学生とやっていて、大人げなく、ああいうふうに彼が言った。そのことに関しては、そういうふうに感じる。僕が月曜日(11日)に言ったのは、『キモい』という(中学生の)気持ちはよく分かる、という感じで言った」

 会見の映像を食い入るように見ていたテリー氏だが、「キモい」論争には深入りする気はなさそうなところをうかがわせた。