SMAP木村拓哉(41)が主演するフジテレビの月9ドラマ「HERO」(月曜午後9時)の視聴率が20%を境にして一進一退の動きを見せている。

 第1話では26・5%をマーク。月9としては久々の高視聴率にフジも大喜びだったが、第2話では19・0%に急降下してしまった。

 その後第3話が20・5%、第4話が18・7%。直近の11日放送分の第5話は21・0%と再び大台を突破した。

「初回放送の前に行われた定例会見で亀山千広社長が『目標は当然20%』と言い切った。とにかく20%以上は社命みたいなもの。『HERO』の数字の推移に、みんな一喜一憂している」(フジテレビ関係者)

 だが問題なのは、フジの他のドラマだ。上戸彩(28)主演の「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(木曜午後10時)こそ13%前後と健闘しているが、「あすなろ三三七拍子」(火曜午後9時)と「GTO」(火曜午後10時)は4~6%程度しか取れていない。

 これほどひどいと、本来は他の番組などを使って必死に宣伝しなくてはならないはずだが、そんなムードは全くない。

「亀山社長が『HERO』は20%が目標、と明言したものだから、局内は『HERO』をいかに盛り上げるか?の雰囲気しかない。それにもともと、低視聴率のドラマには触れたがらない特徴がある局だから」(同)

 有名なのは一昨年放送されたオダギリジョー(38)主演の「家族のうた」。全8話の平均視聴率3・92%は、昨年の「夫のカノジョ」(TBS系)が3・87%を記録するまで、今世紀の民放ドラマ最低記録だった(テレビ東京を除く)。

「家族のうた」の時もフジは積極的に宣伝することなく、予定より1話早く打ち切りとなった。「あすなろ――」と「GTO」も同じ運命をたどるのか?

(数字はすべて関東地区、ビデオリサーチ調べ)