ロビン・ウィリアムズさん自殺に「驚きではない」の声

2014年08月14日 08時30分

 自殺は予測できた!? 63歳の若さで自ら命を絶った日本でも人気の名優ロビン・ウィリアムズさん。世界中の映画ファンを悲しませる突然の訃報だったが、ハリウッドの一部関係者からショッキングな発言が飛び出している。それはロビンさんの自殺を知っても「驚きではない」というのだ。ロビンさんの広報担当は「最近、深刻なうつ状態だった」と明かしているが、アカデミー賞はじめ数々の賞に輝いた大物俳優の自殺の兆候は、実はもっと前から表れていたようだ。

 ロビンさんは11日正午前、カリフォルニア州北部の自宅で死亡しているのが見つかった。死因は窒息で当局は自殺したものとみている。

 全米のほとんどのメディアが、ロビンさんがコメディアン出身だったこと、加えてまだ63歳という若さからか「突然の自殺」と報じた。だが一夜明けて、ハリウッドの業界関係者の一部からは「予測できた死」といった声が聞こえてきた。

 ロビンさんを数回にわたり取材したロサンゼルス在住の映画ジャーナリスト・猿渡由紀氏もその1人だ。

「サービス精神旺盛な人で、1個質問するとジョークから始まって異常なくらいのハイテンションでまくしたてる。それはまるで、彼のショーを見るかのように楽しませてくれた。取材は面白いが原稿には使いづらいことも多く、ライター泣かせでした」

 こんな徹底したコメディアン魂を存分に発揮する一方で「本音を見せない人だった。“コメディアンには暗い部分がある”といわれるが、ある意味でそれを感じさせるところがあり、ライターの間では、ロビン氏の自殺は“それほど驚きではない”という声も上がっているほど」と猿渡氏は明かした。

 ロビンさんは1978年から82年にABCテレビで放送されたコメディー番組「モークとミンディ」で大ブレーク。にもかかわらず、70年代~80年代初頭にかけて、コカイン中毒やアルコール依存症に苦しんだ。

「ドラッグやアルコールに溺れていたころも、彼の周囲は“万が一”(自殺)を想定していたといいます」(ハリウッド関係者)

 それでも親友で俳優のジョン・ベルーシが薬物中毒で他界したことや、結婚して長男が誕生したことをきっかけに立ち直った。

 その後は「グッドモーニング、ベトナム」(87年)、「フィッシャー・キング」(91年)、「ミセス・ダウト」(93年)で、3度のゴールデングローブ賞主演男優賞に輝き、97年には「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」で念願のアカデミー賞助演男優賞に輝き、オスカー像を手にした。

 このころは、まさに順風満帆に見える俳優人生を歩んでいた。ところが「2002年の映画『ストーカー』や『インソムニア』で、シリアスな役柄にチャレンジして方向転換を図ったが、うまくかじを切れなかった」(猿渡氏)という。

 06年にはアルコール依存症の治療のため再びリハビリ施設に入所している。またここ数年は、仕事も思ったほどうまくいっていなかったようだ。昨秋に出演したコメディー番組も視聴率が悪く打ち切りに。

 それでも「12月公開予定の映画『ナイト・ミュージアム3』もヒット間違いなしと言われているし、約20年ぶりの続編となる『ミセス・ダウト2』への期待も高まっている矢先で、彼が俳優として落ち目ということはなかった」と猿渡氏。

 私生活では3年前にグラフィックデザイナーの女性と3度目の結婚。先月、「体調の微調整と更生後の禁酒生活を維持するために」リハビリ施設に再入所することを突然、発表していた矢先の自殺だった。希代のコメディアン俳優は、常に死と背中合わせでさまざまな役を演じていたのだ。

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