ロビン・ウィリアムズさん 63歳名優に何が起きた?

2014年08月12日 17時30分

 ハリウッド衝撃――。米国のアカデミー賞俳優ロビン・ウィリアムズさんが11日、カリフォルニア州北部にある自宅で死亡しているのが見つかった。63歳だった。当局は自殺とみている。コメディーで持ち味を出したロビンさんは、「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」(1997年米公開)の教師役でアカデミー最優秀助演男優賞に輝いた。名優に、いったい何があったのか?

 ロビンさんの自殺は米メディアが一斉に報道した。死因は窒息死とみられる。動機や発見時の詳しい状況などは現時点では分かっていない。ロビンさんの広報担当は「最近はうつ状態だった」ことを明かした。

 ロビンさんはツイッターのアカウントを開設しており、7月31日付のツイートが最後のつぶやきとなった。「ハッピー・バースデー・トゥ・ミス・ゼルダ・ラエ・ウィリアムズ。今日で四半世紀の年齢だけど、いつも私の…」という、娘で女優のゼルダにあてた内容で、今となっては死を決意した後のメッセージのようにも読み取れる。

 本紙は06年9月、ロビンさんがアルコール依存症になり、リハビリ施設に入ることになったと報じている。当時の米報道によると、大親友だった俳優クリストファー・リーブやその妻、同じく俳優仲間のジョン・リッターを次々と失った。その悲しみのあまり、04年ごろ、20年間の禁酒を破って再び酒に手を出してしまったという。

 それから約8年。この間もかつてよりは本数が減ったようだが、映画の出演は続けており、昨年には主演ではないが、ドワイト・アイゼンハワー元大統領役を演じた「大統領の執事の涙」が公開された(日本では今年2月公開)。俳優活動を続けながらも、心の中に問題を抱えていたのかもしれない。

 ロビンさんはイリノイ州シカゴ出身。大学時代に演技を学び、スタンダップ・コメディーの世界で腕を磨いた。テレビを足がかりに名を売り、映画は「ポパイ」(80年)、「ガープの世界」(82年)といった話題作に主演してスターダムを駆け上がった。

 日本でも話題を呼んだ「グッドモーニング,ベトナム」(87年)ではゴールデングローブ賞の主演男優賞に輝いた。底意地の悪い老女に扮した「ミセス・ダウト」(93年)でもその演技力をいかんなく発揮。「いまを生きる」(89年)、「レナードの朝」(90年)も代表作とされる。

 何がロビンさんを死に追い詰めたのか。米メディアの報道合戦も過熱しそうだ。