今月3日に肝硬変のため急死したお笑い芸人・春一番さん(本名・春花直樹=享年47)の“追悼試合”が行われることがわかった。

 この試合はお笑い格闘集団「西口プロレス」が29日に東京・新宿FACEで行う、長州小力、ユリオカ超特Q(=藤波辰爾)VSアントニオ小猪木、アントキの猪木戦だ。

 春さんに心酔していた“猪木芸人”の後輩・小猪木は「公私共にお世話になり、大好きな春さんをどうしてもリングで送りたかった。僕のわがままに多くの人が賛同してくださり、ありがたい限り。猪木芸人としていいところを見せて、劇的に勝利したい。できれば奥さんにも来ていただき、リング上で闘魂を注入してもらいたい」と心の内を語る。

 残念ながら未亡人の綾さんは、春さんを失った喪失感や心労が重なって体調を崩しており、欠席の予定だ。春さんはこれまでゲスト解説で1回、番組収録で1回の計2回、西口の会場を訪れている。当日は春さんの写真が場内に飾られ、春さんのCDが流されるという。

 特別参戦するユリオカは「春さんと初めてお会いしたのがプロレス会場。盛り上がってお宅におじゃまして飲んだ。2人で飛龍革命の再現をしていたら僕の張り手が入ってしまい、春さんの鼓膜が破れてしまった。でも『どうってことないさ』と“猪木イズム”で許してくださり、それからたびたび声をかけてもらって、猪木・藤波のモノマネ営業で稼がせてもらった。心の広い先輩だった」と語り、感謝の思いを精一杯リングで表現すると誓った。