演歌歌手の渥美二郎(61)と増位山太志郎(65)が25日、東京・千代田の日比谷公会堂でジョイントコンサートを行った。三保ヶ関部屋の元親方・増位山は「渥美さんは親子で演歌師、僕は親子2代で大関と共通点があった。同じ(東京)下町生まれで波長が合うね」とノリノリで、暑さを吹き飛ばす。

 増位山は「そんな夕子にほれました」や「夕子のお店」など“夕子シリーズ”を熱唱。

「夕子は作詞をお願いした海老名香葉子さんの所のお手伝いさんの名前。売れると思っていなくて印税契約をしないでいたら60万枚の大ヒット中にレコード会社が倒産しちゃった。テイチクに移って今度はちゃんと印税契約して、そこからまた60万枚売れたんだ」と名曲「そんな夕子――」にまつわる秘話を明かした。

 渥美は客席をギター片手に“流し”の昭和スタイルで回り、客のリクエストで「哀愁列車」や「蟹工船」を即席披露。

 また、「情熱のルンバ」では見事なピアノ演奏でファンを魅了した。コンサート終盤には渥美とデュエットしている五月みどり(74)がサプライズ登場し「東京ナイト」を熱唱。

 23日発売の「屋形船」で増位山とデュエットしている菊地まどか(38)も応援に駆けつけた。