人気デュオ「CHAGE and ASKA」のASKA被告(56=飛鳥涼、本名・宮崎重明)とともに覚醒剤取締法違反(所持、使用)で逮捕、起訴された“愛人”栩内(とちない)香澄美被告(37)の初公判が22日、東京地裁で開かれた。

 注目の初公判には21席の一般傍聴席を求め940人が殺到。栩内被告は白黒のストライプ柄のブラウス、眼鏡にピンクのサンダルを履いて出廷。すっぴんだったが、男性記者からは「美人」「若い」という声が上がった。

 自らを「無職」と発言した同被告は起訴内容を全面否認したが、ASKAとの生々しい証言も飛び出した。尿検査で陽性反応が出た原因について、弁護側はASKAとの性交で精液が体内にとどまり、それが尿として出てきたためと主張。“中出し”を認めた格好だ。よく汗をかくというASKAの汗が、毛髪についた可能性も示した。

 2人のやりとりも明かされた。ASKAとの交際は10年に及び、栩内被告は週刊誌で報じられた薬物疑惑を見て「(薬物を)使っているなら別れる」と忠告し続けてきたという。これにASKAは決まって「やるわけがない」と否定。所属事務所から週に1度、簡易キットでの薬物検査が義務付けられており、物理的に不可能と説明されたという。

 一方でよくわからないエピソードも…。ある時、テーブルの上に白い粉が置かれていたことがあり、栩内被告がASKAを詰問したところ、同被告は「厄よけの塩だ」と主張。実際に栩内被告がなめたところ「本当に塩だった」。これが事実なら、ASKAは覚醒剤とは別にダミーの塩を常備していたことになる。

 検察側からは、栩内被告の“異常行動”が暴露された。一緒に旅行に出掛けたことのある知人女性の証言によると「(同被告は)一晩中歌って踊って寝なかった。知らない間にアザができていた。お酒に酔った時とは違う異常な様子。廊下で立ったまま寝ていることもあったと聞いた」という。

 今後はASKAが証人出廷し、栩内被告と法廷バトルを繰り広げる可能性もあるだけに目が離せない。