歌手・クミコ(59)が20日、東京・銀座の書店「教文館」で、新曲「広い河の岸辺~The Water Is Wide~」の発表イベントを行った。

 同作はスコットランド民謡に日本語訳詞を付けたもので、「“河は広く 渡れない”という歌詞が、私が被災した石巻市のその後の経過と重なって、代弁してくれているようで涙が出た」と気に入りライブなどで披露してきた。

「ある日、『花子とアン』(NHK連続テレビ小説)からこの曲が流れてきて、神様が背中を押してくれたのかしらとCD化を決意した」という。村岡花子が編集者として働いていた教文館でお披露目することになった。

 同曲のファンで、クミコと同じく仙台市で被災したフリーアナ・生島ヒロシ(63)も駆けつけ「僕、朝ラジオをやっていて、終えて家に帰るとカミさんが完全に『花子とアン』にハマっていて、呼ぶと『黙って! 話しかけないで』と怒られる」と頭をかいた。

 美輪明宏(79)も同ドラマで挿入歌「愛の讃歌」を歌っているが、「美輪さんは大先輩で足元にも及ばないけど、もし(オファーが)あれば、どんなことでもさせていただきたい」とクミコ。「紅白出場も」と水を向けられると「呼ばれたものには何でもうかがうのはモットーですから」と色気も見せた。