「月刊IKKI」が14年の歴史に幕 9月発売号を持って休刊

2014年07月20日 13時13分

14年の歴史に幕を閉じる「月刊IKKI」(写真は8月号)
14年の歴史に幕を閉じる「月刊IKKI」(写真は8月号)

 小学館が発行する月刊漫画雑誌「月刊IKKI」が9月25日発売号をもって休刊することが分かった。編集家の竹熊健太郎氏(53)が19日、自身のツイッターで明かした。


 竹熊氏は「編集長の江上さんからは既に聞いていたんですが、『IKKI』が休刊しますね」と同誌編集部からの“休刊のお知らせ”を知らせるハガキの写真とともにツイート。


 お知らせには9月25日発行号をもって休刊となることや、江上英樹編集長の関係者への感謝の言葉がつづられている。出版社「青林工藝舎」の公式アカウントも同様のハガキが来たと明かし「14年の活動に感謝」とツイートしている。


「月刊IKKI」は2000年11月に「ビッグコミックスピリッツ」の増刊号として隔月で発行され、03年には現在の月刊誌の形となった。創刊時から「コミックは未だ黎明期である」をキャッチコピーに、個性的な漫画家を積極的に起用してきた。


 漫画愛好家から評価の高い作品やその後映画、ドラマ化された作品も多い。


 増刊号時代にはドラマ化もされた黒田硫黄「セクシーボイスアンドロボ」や、堤真一主演で実写映画化もされた青野春秋「俺はまだ本気出してないだけ」、同じく映画化された松本次郎「フリージア」、鉄道ブームの火付け役ともなった菊池直恵「鉄子の旅」、07年にアニメ化もされた鬼頭莫宏「ぼくらの」、五十嵐大介初の長編作品「海獣の子供」、漫画業界を描いた日本橋ヨヲコ「G戦場ヘヴンズドア」などを連載。現在も林田球の魔法使いの世界を描いたダークファンタジー「ドロヘドロ」などが連載中だ。


 商業主義とは一線を引き、新人漫画家を発掘、育成するなど漫画の可能性を追求した同誌。14年の歴史に幕を閉じることを惜しむ声や今後の漫画界の行方を心配する声は少なくない。また現在連載中の漫画のファンの中には、その行く末がどうなるか気にする声も上がっている。