ゆるキャラが大ブームになっている中、そのけん引役である千葉県船橋市の非公認キャラクター「ふなっしー」の年内スケジュールが、すでに6月末で完全に埋まってしまったという。

 異常人気に偽者が出現する事件も続出しているが、かえってふなっしーの実力を知らしめることになった。偽者は動きがおとなしかったり、アドリブが利かなかったり、つまらないのだ。替えが利かないふなっしーにテレビやイベントの出演依頼が殺到するのは当然だろう。

 イベント関係者は「依頼が殺到しすぎて、現時点で年内のスケジュールが埋まってしまったのです。ただ、心配があります。ふなっしーが他のゆるキャラと違うのは、何はともあれ、あの俊敏な動きと流ちょうなしゃべりです。つまり、ふなっしーは“中身の人間”に代わりがいないんです」と語る。

 もし“中身の人間”が過労でダウンしてしまったら、どうするのだろうか。別の人間が中身に入ったとしても、おとなしく、動きにキレのないふなっしーになってしまう。

「実際、くまモンやバリィさんなど人気のゆるキャラは、最低2人、場合によっては3人の交代制です。ミッキーマウスの中の人はもっといます(笑い)。これからの暑い季節を考えたら、交代制など当たり前なんです」(同)

 しかし、ふなっしーの中身は唯一無二の存在。ずっと1人で活動し続けなくてはならない。

「あの動きもしゃべりも、誰にもまねできません。まだ、疲労の蓄積による病気や入院はないようですが、1人で体を張り続ける以上、いつダウンするか。最悪、過労死する日が来てもおかしくはありませんよ」とイベント関係者は危惧している。