日本テレビで長年看板アナとして第一線に立ってきた馬場典子アナ(40)が、先月末をもって退社した。今月1日から大手芸能プロ「アミューズ」に所属。退社日の6月30日には同局を訪れ、多くの関係者にあいさつ。さらに、局内で話したことすらなかった関係者にまであいさつメールを送った。女子アナにしては、ここまで丁寧な人も珍しい、と馬場アナを称賛する声が上がる一方で、うがった見方もされている。それは…。

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 かつて“お嫁さんにしたい女子アナ・ナンバーワン”と呼ばれた馬場アナも、17年間勤めた日テレを去った。

「フリーアナウンサーとしてだけではなく、女優業にも興味があるみたい。もともと馬場は女子アナになる前、女優への道を目指そうと舞台関係者に相談したこともあったほど。新たに所属するアミューズはそっち方面に強く、映画やドラマに馬場がブッキングされる可能性は十分にある」と芸能プロ関係者。

 日テレ内では「馬場さんは本当にしっかり者で常識人。チャラチャラした女子アナが多い中で、一社会人としても立派な人です。性格も優しく、後輩には馬場シンパは多い」(同局関係者)という評判。退社する日も、社会人として模範的すぎる行動を取っていたという。

「お世話になった人や仲が良かった人に、ちゃんとあいさつしたのはもちろんだけど、話したことがないレベルの人にまで丁寧な長文メールで感謝の気持ちをつづったのです。これまで多くの女子アナが局を辞めていきましたが、ここまで丁寧な人はおらず、若手の連中は『さすが馬場さん!』と改めて人柄の良さにほれていました」と前出関係者。

 だが、人の厚意を素直に受け取れない人が存在するのもこの世の常。別の日テレ関係者は、馬場アナのメールを一読して「まあ半分売り込みみたいなものでしょう。(アミューズの)馬場の担当者が元日テレ関係者であることや、その担当者の連絡先がメールにバッチリ書いてありましたから。馬場も最近、“あの噂”で世間の評判が大きく落ちてしまったので、必死なのでは?」。

 この関係者が言う“あの噂”とは、一昨年に一部週刊誌で報じられた「不正経理疑惑」。真偽のほどは分かっていないが、疑惑が報じられた後には「キユーピー3分クッキング」のアシスタントを降板したり、当時MCだった「ZIP!」を休んだりしたために「謹慎か?」と騒がれた。この問題以降はコレといった出演番組もなく、退社のキッカケになったのでは?ともささやかれており、再びクローズアップされる事態となったのだ。

 現在、フリーの女子アナ市場は飽和状態といわれている。一時代を築いた馬場アナといえども安穏とはしていられない。

「一説にはこの問題で日テレの上層部とは禍根を残したままともいわれている。馬場アナを支えていたといわれていた木村優子アナウンス部長も、いまや子会社へ出向してしまい、局内での影響力は落ちている。古巣との関係も良好とはいえないかも」とは別の日テレ関係者。果たして“逆風”に負けずにどれだけ頑張れるか。力が試されるところだ。