「いいとも!」に続いて長寿番組がまたも終了だ!! 超大物芸人・明石家さんま(59)が司会を務めるTBS系クイズバラエティー番組「さんまのスーパーからくりTV」(日曜午後7時)が、9月いっぱいで打ち切られることが本紙の調べでわかった。7月1日の誕生日で、還暦まであと1年に迫ったさんま。“老い”を指摘する声はあっても、番組続行にヤル気マンマンだったが、名物番組はついに22年の歴史にピリオドを打つ。さんまは、この“非情”かつ突然の終了通告に、憤慨しているという。

 お笑いビッグ3の冠番組がまた幕を下ろす。芸能プロ関係者は「からくりTV」について、「秋改編の9月いっぱいで打ち切りが決まったそうです。さんまさんには6月上旬ごろ、終了が告げられたみたい」と明かした。今年3月で終了した「笑っていいとも!」(フジテレビ系)、「はなまるマーケット」(TBS系)に続き、老舗番組が終焉を迎えた。

 同番組は、前身の30分番組「さんまのからくりTV」の名で1992年4月にスタート。中村玉緒(74)、関根勤(60)、浅田美代子(58)、長嶋一茂(48)、小倉優子(30)らレギュラー出演陣がカマすお約束の天然ボケ、珍解答で日曜夜の老若男女を爆笑の渦に巻き込んだ。

 勝新太郎さん(享年65)の死後、妻の玉緒がバラエティー番組で人気者になるきっかけとなったほか、セイン・カミュ(43)、ボビー・オロゴン(41)ら外国人タレントの人気にも火をつけ、「ご長寿早押しクイズ」などの名物コーナーもあった。96年に1時間枠に昇格し、現行の「さんまのスーパーからくりTV」になった。

 打ち切りの理由は、マンネリ化による視聴率の低迷だった。

「90年代後半から2000年代前半までは20%前後を推移していた。だけど、98年にTOKIOが司会を務める日本テレビ系『ザ!鉄腕!DASH!!』が日曜午後7時に移動して“独り勝ち”の状態に。その後『からくりTV』は徐々に落ち込んで、6~7%と苦戦するようになり、同時間帯で最下位争いをしていた」(テレビ局編成マン)

 現在、サッカーW杯期間中でテレビ局は特別態勢だが、民放全局がレギュラー番組を通常放送した6月8日(日)午後7時台の視聴率を比較すると、過酷な現実が一目瞭然だ。

 日テレ系の「――DASH」が19・3%の民放ナンバーワン視聴率をマーク。テレビ朝日系「シルシルミシルさんデー」が8・2%と続き、テレビ東京系「モヤモヤさまぁ~ず2」が7・5%、フジテレビ系「クイズ!それマジ!?ニッポン」が7・0%、「からくりTV」は6・7%で最下位だった。

 とはいえ、さんまにとって、打ち切り宣告は青天のへきれきだったという。

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「さんまさんはヤル気マンマンだったんです。7月1日の誕生日で59歳になり、還暦目前でも『からくりもまだまだやるで!』と豪語していた」と前出芸能プロ関係者。

 今年4月には、一部週刊誌で「長寿番組が続々終了も『さんまのスーパーからくりTV』続く理由」という記事が報じられていたほどだ。だが、TBS唯一のレギュラー番組だけに非情とも言える打ち切りに、さんまは憤りを示していたという。

「視聴率の低迷で終了なら司会者にも責任があるけど、番組スタッフの企画力不足も問題。事実、さんまさんが司会を務めるフジ系『ホンマでっか!?TV』は好評ですから。さんまさんは打ち切り宣告に『なんでやねん!』と憤慨していたみたい。一時期、TBS側とギクシャクしていたようだし。『からくりTV』の後継番組も、さんまさんが司会を務めることはないらしい。両者の関係自体はもう回復しているみたいだけど…」(前同)

 TBSとしても頭が痛い。

「後継番組の内容がいまいち固まらないらしい。『からくりTV』に限らず、テレビ界全体で企画が枯渇している状態なので。大物のさんまさんがTBSに対し、ヘソを曲げなければいいんでしょうが…」とお笑い関係者は心配している。

(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)