フリーキャスターの辛坊治郎氏(64)が27日、MCを務める日本テレビ系報道番組「ウェークアップ!ぷらす」(土曜午前8時)に最後の生出演を果たした。

 1991年スタートの前身「ウェークアップ!」からMCを務めてきた辛坊氏は、ヨットでの太平洋横断再挑戦を表明しており、この日が最後の出演。番組を引き継ぐ中谷しのぶアナウンサー(32)、弁護士の野村修也氏(58)から感想を求められると「私が報道番組を担当したのは1990年。この番組が始まる前の年だったんですけど、その時以来の持論で、報道番組なんて世の中がユートピアで理想社会ならいらない。俺らはいらない仕事をしている。報道番組なんていらないねっていう未来を作るために頑張ろうっていうところが、30年やってきてもなかなか理想社会に到達できない」と話し、「この先、2人の責任は重いですよ。頑張ってくださいね」と後を託した。

 コメンテーターとして出演していた牛窪恵氏から「生きて帰ってきてください。夢叶えてください。周りにまた迷惑かけるんじゃなくて」と太平洋横断にエールを送られると「いろんな人にあいさつされるけど、絶対みんなの目線が『こいつ、もう帰ってこねぇだろ』って。そんなつもりはありませんから。純粋にセーリング、風を楽しみに行くだけ。太平洋横断は目的じゃない。目的は風を感じて海に出る。結果として太平洋横断が付いてくる。今度は皆さんにご迷惑をおかけしないように頑張ります」と笑顔。

 最後は「『ウェークアップ!ぷらす』は永遠に不滅です」と話し、ラスト出演を締めくくった。