先月25日に岩手県滝沢市内で起きたAKB48握手会襲撃事件の影響がいまだ尾を引くなか、東北のファンからAKB48グループへ応援幕が届いた。

 岩手県奥州市内のファンら有志で構成される「AKB48グループ絆 SUPPORTER」が企画。震災発生直後から復興支援を続けてきた48グループメンバーへの恩返しとして、事件で傷ついた彼女たちを勇気づけ、復興支援活動の感謝を伝えようと今月2日から取り組んだという。

「とどけ! 元気・笑顔・感謝」と中央に記した布(縦110センチ、横150センチ)に、市内外の幼児から70代まで800人あまりが寄せ書きをした応援幕は、計12枚に及んだ。

 16日のAKB48劇場「横山チームK」公演前、AKB48の北原里英(22)と小嶋真子(17)らが応援幕を劇場内に飾った。

 北原は「こういった事件ひとつで、今まで築いてきた東北の皆さん、岩手の皆さんとの絆が壊れるのは嫌なので、こうしてお互い困ったときに助け合える関係になれたことが、すごくうれしく思うのと、これ(事件)があったから岩手に行かないということがないようにしたいな、と私たちも思っているので、これからもぜひAKB48のことをよろしくお願いします」と話した。

 事件当日、握手会現場にいた小嶋は「岩手に何度かお邪魔させていただいたのですが、私たち自身もたくさんの元気を頂いて心が温まったり、すてきな体験もいろいろさせていただいています。ぜひまた足を運んで、お互い楽しんで笑顔になれるようなイベントができればいいなと思います」と前を向いた。